今日のみ言葉【No.2393】(2020年10月30日)「大祭司による裁判(1)」

さて、祭司長たちと全議会とは、イエスを死刑にするために、イエスに不利な証拠を見つけようとしたが、得られなかった。多くの者がイエスに対して偽証を立てたが、その証言が合わなかったからである。
(マルコ14:55-56)

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30年にわたりFBIの捜査官として活躍したマーク・ブートン(Mark Bouton)氏は、人が嘘をついているかどうか見破る達人です。

そのポイントをいくつか挙げると、

「嘘をつくと口が乾いて、唇をすぼめたり、なめたりしがちだ」

というのは素人の私たちでも頷けます。

笑顔にも嘘の笑顔があり、

「目じりにしわができたときは、本物の笑顔。偽物の笑顔の場合、目の周りに変化はなく、口だけで作られる」

とは、なるほどと思わされます。

いずれにせよ、一旦嘘をつくと、それを成立させるために人は嘘に嘘を塗り固めなければならなくなります。

イエス様を裁判にかけた人々もそうでした。

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祭司長たちとユダヤ全議会はイエス様を死刑にしようとしました。

彼らは「ナザレのイエスはメシアか」という問いに「そうではない」と判定を下したので、自分を神の子とするイエスは神を冒涜(ぼうとく)する者だと結論づけたのです。

現代の法律でも罪を犯したらその償いをすることによって罪がゆるされるように、当時、ほとんどの罪にはいけにえが用意され、それによって罪の贖いが成される仕組みになっていました。

ところが、3つだけ、即死刑となる罪がありました。

殺人、姦淫、神の冒涜です。

イエス様はまずユダヤ人の裁判にかけられ、神を汚した罪によって死刑判決を受け、その後、総督ピラトによる法廷でローマに反逆する罪に問われて死刑にされる予定でした。

ユダヤはローマ帝国の占領下にあり、自分たちで勝手に死刑を執行することはできず、必ずローマの手を通さなければならなかったからです。

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彼らの計画は完璧でした。

しかし、悪はそれにほころびができた時、どんどんひび割れが広がり、最後には崩れ落ちてしまいます。

計画の中心にいたイスカリオテのユダが抜け落ちるという想定外の事態が起きたのです。

ユダはイエスを売り渡したことが大きな罪だったことに気づき、悔い改めて戻る道を選ばずに自分で自分を罰し、自害してしまいました。

祭司長たちはユダという内部告発者を裁判の証人として出す予定だったのです。

彼はイエスの側近だからその証言は真実である、という有力な証拠となるはずでした。

ところが、ユダの存在が無くなったので、決め手となる証言ができません。

そこで、嘘を嘘で塗り固めなければならなくなったのです。

彼らは多くの証人を作り出しましたが、結果はこうです。

「イエスに不利な証拠を見つけようとしたが、得られなかった。多くの者がイエスに対して偽証を立てたが、その証言が合わなかったからである」
(マルコ14:55-56)

真実でないものは、やがて化けの皮が剥がれます。

これに対して、真実を語る者、つまりイエス様はどうだったでしょう?

以下、次回に続きます。

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真実を生きる者として、今日の一日を生かしていただきましょう。

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