今日のみ言葉【No.2028】(2019年 6月 7日)「私を支えた御言葉(5)」

2019年6月7日

あなたがたは、この世ではなやみがある。しかし、勇気を出しなさい。わたしはすでに世に勝っている。
(ヨハネ16:33)

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雪の山形県から転勤で九州に行った人と話をしました。

「雪がなくて、冬はストレスを感じなくて良いでしょう」

と私が話を向けると、

「いやあ、最初の年はうつ気味になった」

とおっしゃいます。

厳しい寒さと豪雪の中でも元気に過ごしていた彼でしたから、どうしてそんなことを言うのかとビックリしました。

聞けば、秋から冬、そして春にかけて、山の風景が全く変わらず、単調な日々を送ったせいだそうです。

それまで住んでいた山形県では、寒さと共に山は紅葉し、葉が落ちて山が茶色になったかと思うと、雪が降り純白の山となり、大雪の日は車を出すため一生懸命雪かきをせねばならず…、という具合で、秋から冬、そして春まで、四季の変化と襲ってくる雪の問題とで、日々変化があったのです。

ストレスはあり過ぎても困りますが、ストレスが全く無いと、これまた人間には良くないようです。

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イエス様は

「あなたがたは、この世ではなやみがある」
(ヨハネ16:33)

と、はっきりおっしゃっています。

問題とストレスが尽きないのがこの世なのです。

「しかし、勇気を出しなさい。わたしはすでに世に勝っている」
(ヨハネ16:33)

イエス様がこの世で味わった最大の苦しみ・悩みは十字架でした。

しかし、イエス様は神に従い、十字架につき、葬られた後、3日めに神の力によって復活させられました。

サタンに対して勝利が与えられたのです。

これは人間を死の呪縛から解き放つ大勝利を意味します。

最大の問題と見えた十字架は、無限の祝福を生む命の泉だったのです。

人はこの世の悩みを通して、死と自分の限界、罪の姿を間近に見ます。

しかし、そこからイエス・キリストの十字架を知らされ、信じて罪の赦しを得、復活の新しい命、永遠の命を生きるようになります。

それから先は、聖霊によって聖化され、キリストに似た者へと成長していきます。

このキリストに信頼し、救いの中に飛び込んでいく時、私たちの人生は自分の思いを遥かに越えた奇跡の人生へと変えられていくのです。

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Eさんの受洗の決め手となった御言葉が今日の聖句です。

「あなたがたは、この世ではなやみがある。しかし、勇気を出しなさい。わたしはすでに世に勝っている」
(ヨハネ16:33)

ずっと教会に来ていたEさんでしたが、なかなか洗礼にまでは踏み切れませんでした。

そんな彼女に神は目の難病という試練を与えられました。

徐々に落ちていく視力と、いつ失明するかわからないという状況に置かれたEさんは、専門医の治療を受けることになりました。

朝一番で家を出ても、帰ってくるのは夕方になるため、小学1年生になったばかりの息子さんを預ける必要がありました。

ところが、実家の両親も夫の両親からも良い感触は得られません。

仕方がないので、学校を休ませてお子さんを連れて行ったり、ご主人に会社を休んでもらって息子さんを見てもらったりの手段を取らざるを得ませんでした。

難病の現実と、それを理解してもらえない、協力してもらえない悲しみとのダブルのショックで、Eさんの気持はうつ状態となりました。

そこで彼女は自分にこう言い聞かせました。

「私の親は四人とも死んで、この世にはもういないのだ…」

そうとでも考えなければ生きてこれなかったのです

ここがEさんの人生の底でした。

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神様は「万事を益となるようにして下さる」御方です。

良いことも悪いことも、私たちが本当は持つべきでない思いも、全てお用いになられ、万事を益とし、神の方へと導かれます。

Eさんにとってそれは、

「地上の親に別れを告げて、天の父なる神様をただ一人の私の親だとすがりつく」

思いとなったことでした。

神は彼女の頼れる窓を全てふさぎ、ただ神へ通じる窓だけを開けて下さったのでしょう。

詩篇にこのような言葉があります。

「わたしの魂はあなたにすがりつき、あなたの右の手はわたしをささえられる」
(詩篇 63:8)

神様に必死ですがりつき、離れない人は、垂直な岩壁を登るクライマーのようなものです。

他の登山者が山頂まで何時間も要するのに比べて、条件は最も厳しいですが、最短距離、最短時間で到達します。

それからのEさんの心は、神様によって変化させられ、急速に成長しました。

今でも四人の両親はご健在で、相変わらず理解はないそうです。

しかし、

「私の心を変えて下さった神様はさすがです。ミラクルが起きています!」

と、Eさんが喜びの声を上げています。

ご両親の金婚式のお祝いで、「一緒に温泉旅行を、海を見ながら行きたい」というリクエストに答え、楽しく行ってくることができました。

また、ご主人の両親の金婚式の時には、レストランの個室を予約し、お祝いの花を持って皆でお祝いの食事の時を持てました。

あの時は絶望し、どうやって死のうかとそればかり考えていたのに、神様との出会いで年月を重ね、彼女は癒されていったのです。

Eさんはこう語っておられます。

「神様は知らず知らずの間に、少しずつ、少しずつ私を砕き、時に慰め、励まし、育てて下さったのです。そして、結婚後、私が難病になろうとも変わらずに対応してくれる夫と、彼に似て、強く優しくたくましい息子が与えられ、日々感謝をかみしめております」

神にすがりつき、世に勝ったキリストを仰ぐ者には、必ず神の勝利が与えられるのです。

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世に勝たれたイエス・キリストを信頼し、神にしっかりと結びつく今日として参りましょう。

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Posted by maruyama