今日のみ言葉【No.3265】(2024年 1月19日)「貪欲への警告(2)」
彼に言われた、「人よ、だれがわたしをあなたがたの裁判人または分配人に立てたのか」。
(ルカ12:14)
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「湯水のように使う」とはどんな意味かと尋ねられたら、「贅沢に使う」とか「無駄に浪費する」という意味だと日本人は答えるでしょう。
なぜなら、日本は水資源が豊富な国で、水はタダ同然に使える環境にいるからです。
しかし、外国人に同じ質問をすると、「大切に使う」という答えが返ってきます。
日本以外の国では水は貴重な資源だからです。
今日の聖句では、旧約聖書の背景があり、当時の人たちにとっては当たり前で「言わずもがな」の部分があります。
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前回、神を自分より下に見て、
「おい、聖書でお前が約束したとおりに働け」
とばかりに要求した男が来ました。
これにに対して、イエス様は
「はい、はい、その通りですね。気がきかなくてすみません」
と謝ったでしょうか?
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イエス様は彼のことを
「人よ」
(ルカ12:14)
と呼びかけました。
これは、「娘よ」とか「子よ」という親密な呼びかけではありません。
むしろ、知らない人に対して用いる言葉です。
イエス様は最初からご自分とは無関係な人物として彼を取り扱っておられることが、この語の使い方からわかります。
これは彼を冷たくあしらっているということではありません。
イエス様はユダヤ当局から公式にラビだとは認められておらず、むしろ、悪霊のかしらベルゼブルの力によって奇跡をなしている危険人物だと見られていました。
ですから、この男の望むような公式なラビの仕事はできませんよ、と言っておられるのです。
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それが次の旧約聖書の引用につながります。
「人よ、だれがわたしをあなたがたの裁判人または分配人に立てたのか」
(ルカ12:14)
これはユダヤ人なら誰でも知っている出エジプト記のモーセの物語の中の一節です。
モーセはパロの宮殿で育てられ、やがて自分はヘブル人であることを知り、エジプトの奴隷となっている同胞を解放しようとしました。
その過程でエジプトの役人を殺してしまい、その死体を隠したはずでした。
しかし、実はヘブル人から目撃されていたのです。
後にヘブル人同士の争いを収めようとした時、
「だれがあなたを立てて、われわれのつかさ、また裁判人としたのですか。エジプトびとを殺したように、あなたはわたしを殺そうと思うのですか」
(出エジプト2:14)
と言われ、モーセはエジプトから離れ、荒野に逃亡します。
この物語はユダヤ人なら誰でも聞いて知っている共通の文化で、まさに「言わずもがな」なのです。
イエス様は、財産分けの相談に来た男の要求を、はっきりとお断りになられたのです。
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イエス様の拒絶には深い意味があります。
深く御心を探る一日として参りましょう。
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