今日のみ言葉【No.3264】(2024年 1月18日)「約束を果たす(2)」
ヤコブは、その家族および共にいるすべての者に言った、「あなたがたのうちにある異なる神々を捨て、身を清めて着物を着替えなさい。
(創世記35:2)
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終活や引っ越しの片付けを早く進めるコツは、一番大事な物から捨てることです。
そうすると、残りの物は簡単に捨てられます。
あなたがどうしても捨てられない物は何ですか?
以前はそれがあるので生きてこれたのでしょうが、今はもうあなたを生かす命がないものと見極め、「廃棄する」を「埋葬する」と捉え直してみてはいかがでしょうか?
そのようにしたのがヤコブでした。
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「われわれは立ってベテルに上り、その所でわたしの苦難の日にわたしにこたえ、かつわたしの行く道で共におられた神に祭壇を造ろう」
(創世記35:3)
と決心したヤコブは、その家族および共にいるすべての者にこう言いました。
「あなたがたのうちにある異なる神々を捨て、身を清めて着物を着替えなさい」
(創世記35:2)
これを聞いた妻ラケルには思い当たることがありました。
「ラケルは父の所有のテラピムを盗み出した」
(創世記31:19)
とあるように、父の家を出る時、テラピムという偶像を隠し持ってきたからです。
これを持っている者がその家の相続権を持つことになっているので、彼女にとってはとても大事な捨てられない物だったのです。
ラバンはヤコブが持って行ったものと考え、必死で彼を追いかけ、取り戻そうとします。
それは、後になってヤコブが戻ってきて、自分の財産を全部かっさらってしまうかもしれないと恐れたからです。
しかし、ラケルは策を練ってテラピムを隠し通しました。
そこでラバンはこのような契約を立てました。
「この石塚を越えてわたしがあなたに害を加えず、またこの石塚とこの柱を越えてあなたがわたしに害を加えないように、どうかこの石塚があかしとなり、この柱があかしとなるように」
(創世記31:52)
相続権のしるしとなるテラピムは所在不明だが、少なくともヤコブが自分の所に永遠に来なければ、自分も息子たちも害を被ることがない、という論理です。
この時点で、ラケルが持っていたテラピムは事実上、意味のないものとなりました。
命のない偶像に過ぎなくなったのです。
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人は命が無くなれば、お葬式をします。
ここで、
「そこで彼らは持っている異なる神々と、耳につけている耳輪をことごとくヤコブに与えたので、ヤコブはこれをシケムのほとりにあるテレビンの木の下に埋めた」
(創世記35:4)
とあるのは、そのテラピムに代表される偶像、そして、シケムで得た奴隷たちが信じる神々にまつわる物品には命がないもの、つまり、死んだものとして埋葬したということです。
このようにして、ヤコブたちの気持ちは新たになり、あとは出発するだけとなりました。
しかし、周囲の人たちはどうでしょうか。
彼らからすればヤコブ一族はデナ・ハモル事件で殺戮を起こした凶悪人種です。
引き止められ、正しい裁きを受け、復讐されないのでしょうか?
以下、次回に続きます。
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命のないものにいつまでも関わっていることを止め、それにはけじめをつけて埋葬しましょう。
神の命の方向に踏み出す今日でありますように…。
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