今日のみ言葉【No.3519】(2024年12月 6日)「父と二人の息子の話(弟編)(3)」
それから幾日もたたないうちに、弟は自分のものを全部とりまとめて遠い所へ行き、そこで放蕩に身を持ちくずして財産を使い果した。
(ルカ15:13)
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一度に高額の収入を得る場合があります。
市や県の用地買収、退職金、親の生命保険等々。
しかし、息子娘にとって、これらは労苦して得たお金ではないので、あっという間に無に帰してしまった話は世の中にたくさんあります。
弟息子は、父の財産を放蕩の末に溶かしてしまいます。
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弟息子が、
「自分のものを全部とりまとめて」
(ルカ15:13)
としたのは、父からもらった財産をすべてお金に換えたということです。
つまり、父親から相続した土地を売り払って、莫大な収入を得たのです。
しかも、
「それから幾日もたたないうちに」
(ルカ15:13)
とありますから、あらかじめ売る手はずを整えておき、極めて短期間のうちに売ったのだと想像できます。
ここで、
「もらったものは自分のものだから、それをどう使おうが勝手だ」
という見方もできます。
しかし、息子に譲っていなければ、父の存命中は土地からの収穫はすべて父のものとなるはずだったのです。
弟息子は、その分を全部無駄にして売り払ったということになります。
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さて、彼が、
「遠い所へ行き」
(ルカ15:13)
というところから、親族との関係を断ち切り、新しい生活を始めたいという彼の強い意志がうかがい知れます。
後に彼は豚を飼いますから、異邦人の土地であると考えられます。
ところが、自由気ままな生活をし、思い通りの生活をした結果が、
「そこで放蕩に身を持ちくずして財産を使い果した」
(ルカ15:13)
となります。
お金がなくなると、人はどうなるのでしょう?
以下、次回に続きます。
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労苦することなく得たお金があると、人は自分の内側にある秘められていた欲望が顔を出し、その人全体を支配します。
遺産相続など、労せずして得た大金は、人間の深層心理にある欲望を刺激し、それをコントロールできなくしてしまう危険性があるのです。
本来、人間は神に似せて造られた尊い存在であり、欲望に振り回される存在ではありませんでした。
しかし、アダムとエバ以来、罪の性質を持った人間は、そのようになってしまったのです。
「自分も放蕩息子と同じところがあるなあ」
と思ったら、その自分のありのままを赦し、罪の犠牲となって死んで下さったイエス・キリストを思い浮かべましょう。
神の恵みの中で生かされていることを思う一日となりますように…。
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