今日のみ言葉【No.3253】(2023年12月21日)「デナ・ハモルの事件(2)」

シケムの父ハモルはヤコブと話し合おうと、ヤコブの所に出てきた。
(創世記34:6)

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旧約聖書には時々、

「こんなことがあっていいのか?」

と思うような記事が出てきます。

創世記第34章のデナ・ハモルの事件はその一つで、大変邪悪で残虐な内容が含まれています。

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この事件を現代風に言うと、

「妹がレイプされ、拉致監禁されたので、その復讐に相手方を皆殺しにし、その財産を略奪した」

というものです。

かなり激しい内容です。

順々に説明していきます。

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ヤコブにはデナという娘がいました。

レアとの間に生まれた子で、シメオンとレビの妹です。

ヤコブはカナンの地に入りましたが、最初に神と出会った場所であるベテルに向かうことをしませんでした。

むしろ、その手前のシケムの町に定住しようとし、土地を購入しています。

「こうしてヤコブはパダンアラムからきて、無事カナンの地のシケムの町に着き、町の前に宿営した。彼は天幕を張った野の一部をシケムの父ハモルの子らの手から百ケシタで買い取り」
(創世記33:18-19)

ところが、その土地の有力者の息子によってデナがレイプされます。

「その地のつかさ、ヒビびとハモルの子シケムが彼女を見て、引き入れ、これと寝てはずかしめた」
(創世記34:2)

その男シケムは本気でデナを妻にしようとし、父親のハモルは息子の不始末を穏便に収めるため、娘の父親であるヤコブを訪れます。

ヤコブは土地という不動産を購入したので、いついなくなるかわからない寄留者ではなくなりましたが、まだ新入りの住民であり、片やハモルはいわば都市国家の王であり、シケムは王子の身分です。

本来ならヤコブがハモルのところに呼ばれるわけですが、事が事だけに、ハモルは謙遜にヤコブの方に足を運んだわけです。

「シケムの父ハモルはヤコブと話し合おうと、ヤコブの所に出てきた」
(創世記34:6)

しかし、これはカナン人との交流となり、彼らの偶像崇拝と一緒になっては信仰の純粋性が保たれません。

ヤコブは彼らの要求をはねつけるのでしょうか?

それではまだ向こう側に拉致監禁された状態のデナは救えません。

王家と羊飼いでは力の差は歴然です。

ヤコブはどうするのでしょう?

以下、次回に続きます。

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神の御心を歩んでいる時でも、試練はやって来ます。

しかし、その中で神の守りを期待することができます。

神の御心から逸れた時、同じように試練はやって来ます。

そこで神の守りを期待することができるでしょうか。

その先は自分で自分の身を守るほかありません。

旧約の記事は、今それを読む私たちがヤコブと同じ道を歩まないようにするための道しるべとして残されているのです。

神の御心の道に戻り、平安をいただいて進む今日として参りましょう。

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Posted by maruyama