今日のみ言葉【No.3246】(2023年12月13日)「エサウとの再会(7)」
その人は言った、「あなたはもはや名をヤコブと言わず、イスラエルと言いなさい。あなたが神と人とに、力を争って勝ったからです」。
(創世記32:28)
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ヤコブと組み打ちしたその人は、
「夜が明けるからわたしを去らせてください」
(創世記32:26)
と言いました。
これは、
「夜が明けると明るくなって顔がわかるから、その前に去る」
ということです。
なぜなら、当時、神の顔を見たら人は死ぬと信じられていたからです。
ヤコブはこの後、
「わたしは顔と顔をあわせて神を見たが、なお生きている」
(創世記32:30)
と言いましたが、これはそのことが背景にあっての言葉です。
ヤコブは格闘している最中に、この人は神なのだとわかったのです。
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ヤコブのもものつがいは外されていますから、彼が神の使いに勝てる見込みはありません。
負けは明らかです。
しかし、ヤコブは、
「わたしを祝福してくださらないなら、あなたを去らせません」
(創世記32:26)
と、相手にはもうかなわないのに食い下がります。
これは、
「自分は全く無価値な者で、あなたの力にははるかに及びませんが、あなたは私を祝福して下さる御方だと堅く信じております。ですから、あなたに呼び求め、あなたが祝福を下さることを疑っていないのです」
という彼の信仰の表れなのです。
その信仰を見て取って、その人はこう言います。
「あなたはもはや名をヤコブと言わず、イスラエルと言いなさい」
(創世記32:28)
この命名にはヘブル語の説明が必要です。
「イスラエル」という名には、「サラ(戦う、支配する)」と「エル(神)」という語が合成されています。
ですから、
「あなたが神と人とに、力を争って勝ったからです」
(創世記32:28)
となるわけです。
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我力で勝てなくなったヤコブは、ここに来て信仰によって神を見上げ、一切の力が失われた状態で神に従う道を選び取りました。
そこで、神は彼に勝ちを譲って下さったのです。
信仰による従順は、神の祝福を勝ち取らせます。
神の御心の通りを歩むようになるからです。
今までの肉のヤコブなら、エサウから逃げられない状態は最悪の状態だと考えるでしょう。
しかし、今は霊のヤコブ、いえ、イスラエルとなったのですから、エサウと会うことは神の御心であると理解し、彼はその現実を受け入れます。
エサウとの再会は神の祝福の場となります。
この祝福を味わわせたいために、神は彼の肉の力を取り去ったのです。
以下、次回に続きます。
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力を失うことは、神の祝福の始めです。
気を落とすことはあっても、霊の祝福の方を見つめ、歩み出して参りましょう。
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