今日のみ言葉【No.1550】(2017年 6月22日) 088 「イエスを十字架からとり降ろした人々」(2)

また、前に、夜、イエスのみもとに行ったニコデモも、没薬と沈香とをまぜたものを百斤ほど持ってきた。
(ヨハネ19:39)

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「もし今日が自分の人生最後の日だとしたら、今日やる予定のことを私は本当にやりたいだろうか?」

毎朝鏡を見てこの言葉を自分に問いかけるのを日課とした人がいます。

スティーブ・ジョブズ。iPhoneを作ったアップルの創始者です。

人は持っているものを失いたくないものです。

その結果、本当に大切なものを失い、永遠の前では何の意味も持たないものを持ち続けます。

自分はいつか死ぬのだと思い起こすことは、その罠に陥るのを防ぐ最善の方法だと彼は言いました。

イエス様の死を前にして、このことにハッと気づいたのがニコデモでした。

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彼はイエス様に反対するパリサイ派のリーダーでしたので、立場上、表立っては会いに行くことができず、人目を忍んで夜やって来た人です。

「パリサイ人のひとりで、その名をニコデモというユダヤ人の指導者があった。この人が夜イエスのもとにきて」
(ヨハネ3:1〜2)

ニコデモはイエス様の十字架上での死後、約30kgにもなる没薬とアロエを混ぜた葬りのための香料を持ってきました。

一人の人の葬りのためには多過ぎるほどの量です。

彼は後悔していたのです。

本当にイエス・キリストを救い主だと信じていたならば、もっと別の行動を取るべきではなかったのか…。

しかし今となっては遅すぎます。

それでも彼は、今自分ができる精一杯のことをしました。

自分の命とて今日で終わるかもしれない。

彼は自分が今持っている名声や地位など失って差し支えないものであることを体感し、評判を落としてでも真実を生きようと決心しました。

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この「評判を落とす生き方」は、「人の顔色ばかりうかがっていて自分の人生を生きていないな」と感じる人への特効薬となります。

「○○さん、評判を落としましょう。それでいいじゃないですか」

という「○○」のところに自分の名前を入れて読んでみましょう。

スーッと楽になったら、それは自分が今までいかに好感度を維持し、評判を落とさないようにと周りを気にしながら生きてきたかということの証明です。

「もし今日が人生最後の日だとしたら、今これからやろうとしていることをするだろうか?」

ニコデモがイエス様の死に出会い、人生の方向を変えたように、私たちも今日これから変えることができるのです。

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永遠に価値あるものを選ぶ今日として参りましょう。

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