今日のみ言葉【No.3212】(2023年11月 1日)「ヤコブ対ラバン(5)」

しかし、神は夜の夢にアラムびとラバンに現れて言われた、「あなたは心してヤコブに、よしあしを言ってはなりません」。
(創世記31:24)

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「策士(さくし)策に溺れる」ということわざがあります。

策略を弄する者は策略に頼りすぎて失敗するということです。

ラバンはずる賢く策を練り、ヤコブの家畜が増えないように、わざと自分の群れと3日の距離を置いていました。

それがヤコブの逃亡の際、彼にとって大きなハンディキャップとなりました。

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ラバンはヤコブが自分の取り分の要求をした時、彼の願いを承諾しましたが、その日、すぐ、

「雄やぎのしまのあるもの、まだらのもの、すべて雌やぎのぶちのもの、まだらのもの、すべて白みをおびているもの、またすべて小羊の中の黒いものを移して子らの手にわたし」
(創世記30:35)

という行動に打って出ました。

これらの家畜から生まれるものがヤコブの取り分となるわけですが、それらを全部別の場所に、しかも3日移動しなければ到達できない遠い場所へと移したのです。

「ヤコブとの間に三日路の隔たりを設けた」
(創世記30:36)

とは、こういう策をラバンが取ったということです。

こうしておけば、ヤコブの家畜は増えるはずはなく、ラバン自身、何も失わず、さらにヤコブをタダ働きさせられるといううま味を得ます。

しかし、神は不思議な方法でヤコブの家畜を増やします。

そして、この「三日」が彼にとっての命取りとなるのです。

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ヤコブが逃亡を始めた時、ラバンはヤコブと共にはおらず、三日の距離の自分の羊のところにいましたから、ヤコブは易々と出て行くことができました。

たとえラバン側の使いが大急ぎで、

「ヤコブが大群を伴って逃げました!」

と伝えに行ったとしても、主人のいる場所に着くまで3日かかります。

そして大慌てでラバンが戻ってくるまでにもう3日。

すでに6日の日にちが経っています。

そこから息子たちや親戚縁者らを集めて即日出発しても、7日かかるわけです。

ですから、彼らはヤコブが出てから13日後に追いついたことになります。

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ヤコブはラバンの追跡を恐れて焦らなかったでしょうか?

焦りません。

彼には、神が自分をカナンの地へ導いているという確信がありました。

ですから、いたずらに群れを急がせたり、心がストレスで圧迫され、精神が消耗してしまうということなどなかったのです。

ヤコブは自分のペースで群れを進ませ、

「何があっても大丈夫」

という感覚でいたことが想像できます。

しかし、それはもしかして全くの独りよがりなのではないでしょうか?

ただ自分がそう思っているだけで、実は根拠のない妄想であり、現実は違うのではないでしょうか?

いいえ、

「わたしはベテルの神です。かつてあなたはあそこで柱に油を注いで、わたしに誓いを立てましたが、いま立ってこの地を出て、あなたの生れた国へ帰りなさい」
(創世記31:13)

と夢の中で告げられた神の御言葉を彼は確かに持って進んでいたのです。

一体どうなるかわからない状況の中で、自分を前へ押し進める原動力は神の確かな御言葉です。

神の言葉によって人は一歩、また一歩と前へ進めるのです。

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そして、実際、神はラバンに介入なさいます。

ヤコブをあと一歩と追い詰めた夜、ラバンは夢の中で神の御告げを受けます。

「しかし、神は夜の夢にアラムびとラバンに現れて言われた、『あなたは心してヤコブに、よしあしを言ってはなりません』 」
(創世記31:24)

神は、神を全く信じない者にも語られます。

神はクリスチャンだけに語る神ではなく、全人類に語る神です。

ラバンは直感的に、これは神が語っていると悟ったようです。

彼はこの後どういう選択をするでしょうか?

賢い選択か、愚かな選択か?

以下、次回に続きます。

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神の言葉を聞き、それを心に貯え、世の声に惑わされる時こそ何度もそれを聞き直し、神の言葉を味わい、霊の耳を澄ませる今日として参りましょう。

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Posted by maruyama