今日のみ言葉【No.3211】(2023年10月31日)「人を束縛する律法主義(3)」
そこで主は彼に言われた、「いったい、あなたがたパリサイ人は、杯や盆の外側をきよめるが、あなたがたの内側は貪欲と邪悪とで満ちている。
(ルカ11:39)
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歌舞伎俳優の中村勘九郎さんが、新中学生にこんなエールを送っています。
「中学生の時は、先生も親もまだかまってくれます。高校生になったら義務教育が終わるので、『あれしなさい、これしなさい』とすら言われなくなり、それこそ自己責任になります。歌舞伎の世界も一緒だけれど、『言われているうちが花』です。言われなくなったら、自分ですべてやらないといけない。大人になると怒られなくなってくるから、怖いですよ。怒られるうち、言われているうちが花です。みなさんも誰かが何かを言ってくれるありがたみを実感してほしいですね」
(毎日新聞2023年4月4日付)
言われているうちが花。
言われていることをどう受け止めるか、また、言ってくれた人の気持ちを慮れるか。
それが人間の質を決めると言っても過言ではないでしょう。
人の言葉の重さを量れる人は、人生の正しい方向に進んで行きます。
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イエス様はパリサイ人たちに厳しい叱責を放ちました。
「いったい、あなたがたパリサイ人は、杯や盆の外側をきよめるが、あなたがたの内側は貪欲と邪悪とで満ちている」
(ルカ11:39)
パリサイ人は、外側はきよく見えても、内側は貪欲と邪悪とで満ちている、と言われたのです。
ここには当然、
「神は人間の外側も内側も造られた。だから内側の心がきよくなることを願っておられる」
という思いがあることを読み取らなければなりません。
人を叱るには、叱る人の内側に相当のエネルギーが必要です。
何も無理して波風を立て、後々こじれるかもしれない人間関係を招く必要は無いからです。
叱る背後には、怒りの感情があるのではなく、その人を思いやる愛があることを知らなければなりません。
ここからイエス様は、「わざわいだ」という強烈な言葉で、パリサイ人と律法学者らに各々3回叱責します。
さて、彼らはイエス様の言葉をどう受け止めたでしょうか?
以下、次回に続きます。
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神の言葉の重さと、その愛の深さを思う今日として参りましょう。
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