今日のみ言葉【No.3170】(2023年 9月 6日)「ヤコブの結婚生活(2)」
彼女はまた、みごもって子を産み、「わたしは今、主をほめたたえる」と言って名をユダと名づけた。そこで彼女の、子を産むことはやんだ。
(創世記29:35)
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「子どもが生まれたら夫婦仲が良い方に変わる」
と期待して裏切られたのがレアです。
しかし、彼女の思いがかなわなかったことは逆に良かったのです。
レアは夫の動向に左右されていた今までの生活から、自立した女性へと向かって行くようになったからです。
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最初から夫ヤコブの愛は自分には向いていないことを悟っていたレアは、それでも彼の目を自分に向けるため、
「子どもが生まれたら夫婦仲が良い方に変わる」
と期待しました。
しかし、命を与えるのは神ですから、神の御介入がなければ子は生まれません。
その点で人間は謙遜にならなければなりません。
神はレアをかえりみられ、次々と子を与えられました。
レアが子どもたちにつけた名前に、その時の彼女の気持ちと、精神的成長の跡が見られます。
「ルベンは『見よ、子!』、シメオンは『神聞きたまえり』の意味と考えられる。レビやユダの名については、聖書はその由来を示していない。レビは『結ばれた』、ユダは『感謝する』というヘブル語を暗示している」
(『信徒のための聖書講解−旧約 第1巻 創世記』、石居正己著、聖文舎、P204)
長男ルベンの時、レアは、
「主がわたしの悩みを顧みられたから、今は夫もわたしを愛するだろう」
(創世記29:32)
と考えたので、「息子を見て下さい」という意味のルベンという名前を付けました。
次男シメオンの時は、
「主はわたしが嫌われるのをお聞きになって、わたしにこの子をも賜わった」
(創世記29:33)
と言い、レアは自分が神に語った祈りを「神は聞いて下さった」という意を強くしてこの名を付けたと考えられます。
レビの時は、
「わたしは彼に三人の子を産んだから、こんどこそは夫もわたしに親しむだろう」
(創世記29:34)
と考えて、「結ばれた」という意味の名前を付けます。
いずれの名前にも、ヤコブの心を自分に引きつけようとするレアの思いが表れています。
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しかし、4番目のユダの時に、彼女の心境は変わります。
「わたしは今、主をほめたたえる」
(創世記29:35)
ので、ユダという名前をつけたというのです。
「ユダ」という語には、「感謝する、ほめたたえる」という意味があります。
レアの心はこの時点で、ヤコブという人間から神へ興味と関心が大きく移ったのです。
「妹のラケルには子が与えられないが、私にはすでに4人の子が与えられた」
という事実から、
「夫からは愛されていないが、神からは愛されている」
という思いが強くなったのでしょう。
レアはこうやって神との関係が強固にされ、人に振り回される人生から自立した女性へと向かって行きました。
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神は嫉妬や劣等感というネガティブな思いをも用いてご計画を進める御方です。
神の大きな御手の中で霊的成長をさせていただく今日として参りましょう。
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