今日のみ言葉【No.3100】(2023年 6月 9日)「神を愛するとは(4)」
主は答えて言われた、「マルタよ、マルタよ、あなたは多くのことに心を配って思いわずらっている。
(ルカ10:41)
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認知症の症状の一つに、料理ができなくなることが挙げられます。
料理には段取りがあり、同時に複数のことを手順通りにしなければなりませんが、脳の機能が衰えるとそれができなくなるからです。
マルタは多くのことに心を配れる能力を持った人でしたが、それが裏目に出たようです。
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イエス様はマルタに
「あなたは多くのことに心を配って思いわずらっている」
(ルカ10:41)
と言われました。
多くのことに心を配れるのはマルタの高い能力の表れであり、良いことなのではないでしょうか?
確かにその通りです。
しかし、次の「思いわずらっている」という状態が問題です。
同時に多くのことをやり、多方面に心配りができることは良いことであり、それが隣人愛に直結しているのですから文句のつけようがありません。
しかし、彼女はおもいわずらっていました。
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私たちの教会の聖書研究会で、このことを話し合ったことがあります。
「あなたはどんな時にマルタのようにイライラを爆発させてしまいますか?」
という質問に対して、
「やることがいっぱいあって、たまっている時」
「忙しいのに夫(妻)が助けてくれない時」
等の現実的答えが返ってきました。
共通していることは、
「自分の思い通りに動かしたい」
ということです。
ふと立ち止まって第三者目線で見てみれば、それは自分の側からの考えであり、神様の側から見れば最善の手順とは違うので、人間の思い通りには進ませずに止めて下さっているとも考えられます。
ただ、それがわからないのでイライラし、限界を越えて爆発するというわけです。
ガンになった緩和ケア医の大橋洋平医師は、このように語っています。
「苦しくて仕方なくなったら、『なんで?』をやめて、『そういうもんや』と開き直ってみるのも、ひとつの手です。急流に呑み込まれ、もがくのをやめた途端に体がスッと浮かぶように、力が抜けて楽になることもあるかもしれません」
(『緩和ケア医 がんと生きる40の言葉』、大橋洋平著、双葉社、P26)
自分の思ったとおりに進めたいのにそうならず、なぜそうならないのかもわからない時は、「そういうもんや」と現状を受け入れ、前へ進もうとする自分にしばし待ったをかけ、落ち着いて神を見上げるのです。
「神様の御心は今私が考えていることとは違うのですね」
と祈りの中で神に語り、神様の御心は何かと探っていきましょう。
マルタの場合は順番の違いでした。
隣人愛より先に神への愛だったのです。
以下、次回に続きます。
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「なんで?」という人生列車から、「そういうもんや」の人生列車へと乗り換えて、違った風景を見る今日として参りましょう。
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