今日のみ言葉【No.3097】(2023年 6月 6日)「神を愛するとは(3)」

ところが、マルタは接待のことで忙がしくて心をとりみだし、イエスのところにきて言った、「主よ、妹がわたしだけに接待をさせているのを、なんともお思いになりませんか。わたしの手伝いをするように妹におっしゃってください」。
(ルカ10:40)

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イスラエル聖地旅行に行った際、地元の食堂的な店で昼食を取りました。

日本の感覚でいえばラーメン一杯とかカレーライス程度でいいのに、これでもかというくらいお皿を並べられ、前菜で満腹になりそうでした。

これが中東地域でのもてなし方で、食べきれないほどの量を出してお客様を満足させるということなのです。

マルタはこれを行っていました。

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姉のマルタは接待の賜物を持つ人です。

ラザロのよみがえりの後、

「イエスのためにそこで夕食の用意がされ、マルタは給仕をしていた」
(ヨハネ12:2)

と、ここでも彼女は大勢の人たちのために立ち回っています。

彼女は賃金をもらい、従業員として働いていたわけではありません。

あくまでも、イエス様が兄弟ラザロを助けて下さった恵みに感謝しての応答の行為であり、また、もてなすことが賜物なので、生き生きと働いていたのでしょう。

これは隣人愛として良き形です。

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さて、隣人愛に徹することは良いことですが、彼女は容量オーバーになるまでやってしまいました。

そこに「主の足もとにすわって、御言に聞き入っていた」妹マリヤの存在が加わります。

「私がこれほどやっているのに、なぜ妹は私を助けようとしないのか。妹は自分のことばかりやっている。なぜこちらの大変さに気づかないのか」

今日の聖書箇所の、

「ところが、マルタは接待のことで忙がしくて心をとりみだし」
(ルカ10:40)

とはこのことを表しています。

余裕を持って楽しくやっていれば健全だったのですが、イライラした中で

「隣人愛を実行せねばならぬ」

と思ってやっていれば、それは不健全だと言わねばなりません。

しかし、人間はそのような時は、自分の状態を正しく把握していないケースが多いようです。

正常な状態から外れているのに、それをキャッチできないほど

「自分は正当なことをしている」

と思い込んでいるからです。

姿勢が歪んでいると、バランスを取るために一部の筋肉が頑張りすぎて硬直し、それが腰痛の原因となるそうですが、マルタの心にも限界を超えたところから来る痛みが出てきました。

耐えきれなくなった彼女は、マリヤへ向けるべき言葉を、イエス様に向けて爆発させました。

「主よ、妹がわたしだけに接待をさせているのを、なんともお思いになりませんか。わたしの手伝いをするように妹におっしゃってください」
(ルカ10:40)

イライラをイエス様にぶつけてどうなるというのでしょう。

以下、次回に続きます。

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あなたがイライラして爆発してしまう時はどんな時でしょう?

愛を持って包んで下さるイエス様の愛に期待して、祈りつつ歩む今日として参りましょう。

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