今日のみ言葉【No.2593】(2021年 7月21日)「わしのように翼をはって、のぼる」

しかし主を待ち望む者は新たなる力を得、わしのように翼をはって、のぼることができる。走っても疲れることなく、歩いても弱ることはない。
(イザヤ40:31)

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私が十代の頃、東京に行くのに最も手軽で安く済むのは急行「津軽」に乗ることでした。

深夜発車し、眠っていれば早朝上野駅に到着する旅は楽なはずです。

しかし、その数時間は忍耐の時間でした。

昔のことですから車内はタバコの煙と酒の匂いが充満し、しかも硬い直角椅子に座っていなければなりません。

それでも、「着いたら東京だ」という希望が支えとなって、その我慢の時間を乗り越えられたのだと思います。

それに比べれば、今の新幹線での移動は天国のようなものです。

禁煙で空調の効いた快適な車内。

ガタンゴトンという揺れもなく、山形から2時間台で東京駅に着きます。

聖書の預言や約束の中には、瞬時に適用されるものもありますが、時を追って完成に近づくものもあります。

今日の聖句は後者の方です。

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私は単純なので、

「しかし主を待ち望む者は新たなる力を得、わしのように翼をはって、のぼることができる。走っても疲れることなく、歩いても弱ることはない」
(イザヤ40:31)

との御言葉を今日信じたら、今日から疲れることなく生きられるのだと思っていた時期がありました。

しかし、現実はそうではありません。

これは段階を追って実現していく約束です。

本当の意味でこの約束が成就するのは、キリストの再臨の時です。

それまで、私たちはあたかも映画の予告編を見るかのように、また、スーパーの試食コーナーで味わうように、その一部を体験させてもらい、希望を持って試練を乗り越えるのです。

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先日、病気で家で静養しているS姉へ「励ましの声」を届けに行きました。

教会の方々にボイスレコーダーに向かって短く励ましのメッセージを語ってもらい、録音したものを簡単に編集してCDにしたのです。

協力して下さった人の中には、大きな怪我や病を克服された方々がおり、その体験に裏打ちされた言葉はどんなにかSさんを慰め励ましたかわかりません。

私たちは主イエスが命じられたように、互いに愛し合うことによって、新たなる力を得るのです。

この人生は、打ちひしがれる時があっても、「わしのように翼をはって、のぼることができる」人生なのです。

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神の約束の前味を味わう今日として参りましょう。

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