今日のみ言葉【No.1332】(2016年 7月19日) 017 「イエスを呼び戻しに来た家族たち」(1)

身内の者たちはこの事を聞いて、イエスを取押えに出てきた。気が狂ったと思ったからである。
(マルコ3:21)

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イエス様には家族がいました。ヨセフとマリヤ、そしてその間に生まれた兄弟姉妹たちです。

30歳までイエス様は彼らと共に生活をしていました。

そして公生涯に出られ、大勢の群衆が集まる中、神の言葉を語り、奇跡を行われました。

人々はこのイエスという方こそ、神が旧約聖書で預言された救い主であることを疑いませんでした。

これは私たちをも含めて、一般の人々から見たイエス・キリストの姿です。

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ところが、家族からは違った見方になります。

彼らにとっては、「頼りになる息子イエス」であり、「一緒に仕事をし、同じものを食べていたイエス兄ちゃん」です。

それが家を出ると言い出し、聞けば群衆を引き連れてあちらこちらで神の言葉を説教しているらしいのです。

救い主だと呼ばれ、奇跡を行っているとの噂も聞きます。

今までとは全く違います。

「あの男は気が変になっている」と言う人たちもいます。

それに加えて、権威ある律法学者たちから

「悪霊どものかしらによって、悪霊どもを追い出しているのだ」
(マルコ3:22)

とまで言われると、ますます心配があおられます。

そこで家族総出で「イエス兄ちゃん、いっぺん家に帰って来てよ!」と、イエス様を呼び戻しに来たのです。

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家族は「人間イエス」には出会っていましたが、まだこの時点では「救い主イエス」とは出会っていませんでした。

人間の側面にだけ目を留めると、救い主のイエス様に出会うことはできません。

ましてこの家族のように、自分たちの考えていることが正しいと思っていれば、客観的な見方はできません。

「私は正しい」という位置から一旦離れ、「あちら側の相手のほうが正しいのかもしれない」という考え方に乗り換え、向こう側から自分を見ていく時、新たな気づきが与えられます。

イエス様との出会いのプロセスの中には、このような時が存在するのです。

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人の思いから神の思いへ、ポンと飛び移ること。

そんな救い主イエスとの出会いを体験する一日でありますように…。

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