今日のみ言葉【No.3024】(2023年 3月 4日)「生活の処方箋(25)『夜も昼のように』」

あなたには、やみも暗くはなく、夜も昼のように輝きます。あなたには、やみも光も異なることはありません。
(詩篇139:12)

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「ただそこにいるだけでは価値がない」

本当にそうでしょうか。

確かに、世の中、出来高が大きくなればなるほど評価が上がると考えられています。

しかし、これでは競争が競争を生み出すだけで、行き着く先は人間の手による人類社会や地球の破滅です。

このような時代こそ、

「一人ひとりは、何もできなくても、生かされている。そのことだけで尊い」

というメッセージに耳を傾ける必要があります。

人の身体は約60兆個の細胞から成り立っています。

それぞれの細胞は、それぞれの役割を担って体の秩序を保っています。

これだけでも存在の素晴らしさがわかります。

さらに調べると、一個の細胞に遺伝子情報が30億の文字で書かれており、これは千ページの本何千冊分にもなる分量です。

この不思議を思う時、一人ひとりはかけがえのない、唯一無二の存在です。

あなたも存在の尊さを深く悟ることができますように。

(※田中信生の『生活の処方箋』より)

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自分の思い通りにうまく行った時、人生は昼のように輝き、思い通りに行かず、全然だめな時、人生は闇だと思ってはいませんか?

聖書は

「あなたには、やみも暗くはなく、夜も昼のように輝きます。あなたには、やみも光も異なることはありません」
(詩篇139:12)

と言っています。

神の存在を信じる世界では、闇も光も異なることはなく、人間の目では見えないだけであって、夜も昼のように輝いているのです。

何ができた、できないで人の価値を測るのではなく、すでにこの地上に存在しているだけで素晴らしい。

そして、与えられた存在を土台にして、もっと素晴らしい人生が与えられている。

そう信じて生きる時、その人は

「夜も昼のように輝きます」

の言葉通りの人生を送るのです。

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A医師にとっての「夜」は、これ以上良くなる見込みのない患者さんの死を待つだけの姿でした。

しかし、その先生は、存在するだけで素晴らしいという聖書のメッセージに出会います。

彼が味わっていた「夜」はターミナルケアという新たな医療分野の「昼」に変わりました。

すると、彼の志に多くの看護師、医療スタッフが共感しました。

皆、同じ「夜」を体験していたのです。

その病院は緩和ケアの先駆けとなり、地域の光となっていったのです。

また、障害者施設の責任者であったBさんも、福祉の限界に出会っていました。

解決策を求めてあらゆる講演会・セミナーに出席していた時、

「本人が罪を犯したのでもなく、また、その両親が犯したのでもない。ただ神のみわざが、彼の上に現れるためである」
(ヨハネ9:3)

とのキリストの言葉を聞き、天地がひっくり返るほどの驚きを体験しました。

「夜」と見えていた施設入居の人たちが、実は神の栄光が現れる「昼」の輝きを放っていたのだと、その瞬間にわかったのです。

それ以来、彼の福祉観は変わりました。

すると、職員たちも彼の思いに共感し、働きの輪が強くかつ広くなり、そこで働きたいという人が集まってきました。

Bさんがもたらした「存在だけで光がある」という考え方は、障害者本人だけでなく、その親御さんも照らす光の存在となっていったのです。

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真昼の道を今日も歩んで参りましょう。

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