今日のみ言葉【No.523】(2013年 3月11日)
あなたがたは香ばしいかおりとしてわたしにささげる火祭、すなわち、わたしの供え物、わたしの食物を定めの時にわたしにささげることを怠ってはならない
(民数記28:2)
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28章には年間毎日捧げる「常燔祭」の規定が書かれてあります。
「すなわち一頭の小羊を朝にささげ、一頭の小羊を夕にささげなければならない。」
(民数記28:4)
朝夕2回、これを毎日です。
まさに神様が、
「わたしの食物」
と表現するとおりです。
しかも、毛を刈り、乳を搾り、何頭も子供を産んで、十分元を取った老いた羊ではなく、「小羊」なのです。
一頭の小羊をささげるということは、将来とれるはずの羊毛、ミルク・チーズ、産むはずの何頭もの羊をささげることを意味します。
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神に捧げるのは、自分にとってもう必要のない余り物ではありません。
自分の生活の中心となり、必要なものを捧げることが「小羊」をささげるということなのです。
だからといって神様はあなたから大事なものを奪う神ではありません。
金を出せ、子供を差し出せ、でないと命の保証はないぞ、と脅す強盗のような神ではありません。
神様は物ではなく、心を見られる方です。
神に対する愛、賛美、忠誠という目に見えない心の中の思いが、具体的な物や行為に現れていることがポイントなのです。
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今朝の朝日新聞、天声人語の欄に谷川俊太郎さんの詩が紹介されています。
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そのあとがある
大切なひとを失ったあと
もうあとはないと思ったあと
すべて終わったと知ったあとにも
終わらないそのあとがある
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東日本大震災からちょうど2年。
「絶望を生き抜く者への励ましが、静かに胸に迫る」
と天声人語氏は語ります。
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そして詩の後半はこう続きます。
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そのあとは一筋に
霧の中へ消えている
そのあとは限りなく
青くひろがっている
そのあとがある
世界に そして
ひとりひとりの心に
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一日の始まりの朝、そして一日の終わりの夕。
その日一日がどんな一日であったとしても、感謝と賛美を捧げる、ということは時に難しいものがあります。
一日の始まりに
「あぁ、今日も始まる…」
と、ため息をつき、夕べには
「あれもダメだった、これもうまく行かなかった…」
と、泣き言を並べている姿の方が多いのではないでしょうか?
しかし、
「そのあと」
があるのです。
「そのあと」を先の見えない絶望の日々にするか、希望の日々にするかは、今日のあなたの「ささげもの」にかかっています。
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神への賛美と感謝を欠かさず捧げていきたいものです。
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