今日のみ言葉【No.1656】(2017年11月25日)「 グルメと神の言葉」

人はパンだけで生きるものではなく、神の口から出る一つ一つの言で生きるものである
(マタイ4:4)

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私がよく見るテレビ番組「孤独のグルメ」が何と今年の紅白歌合戦と同じ時間帯にスペシャル版が放映されることが決定しました。

豪華なお店でなく、市井のお店の逸品をオッサンが食べる心理描写だけの内容なのですが、魅力があるのです。

しかし、食が保証されている時代であっても、2016年の警視庁の統計によると、自分の命を断つ人々は2万人以上います。

食べられるだけでは人は心満たされないのです。

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人は神とつながって生きる。

これが神の答です。

そして、そのことをこれほど印象的に表したキリストの言葉は他に見当たりません。

「人はパンだけで生きるものではなく、神の口から出る一つ一つの言で生きるものである」
(マタイ4:4)

サタンは物を集めることが幸福なのだと教え、そのためには神を利用せよ、自分の欲求を第一にせよ、と声高く叫びます。

しかし、神を忘れてはならないのです。

神の言葉を心に宿し、御国を求める生活が、生活の糧を自然に備えていただける人生となってあなたの後に残るのです。

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「孤独のグルメ」漫画版の第1話は、東京山谷の食堂が舞台です。

山谷は労務者の町として昔から有名ですが、そこに潜入した牧師の話です。

真実に人に伝道するには、社会の最底辺の人々と生活を共にし、その心を知らねばならぬ。

気高い理想を持って彼は一介の日雇い労務者を装って町に入りました。

噂によると、中には東大出のインテリもいるらしいとか…。

牧師はしばらくは静かにし、いよいよ様子がわかってきた頃、お昼に一緒に弁当を食べているオッサンにこう言ってみました。

「オヤジ、人はパンだけで生きるものではないってわかるか?」

するとそのオッサンは「そのとおりだ」と言います。

牧師は「あ、やっぱりいた!しかも私の隣に!」と緊張しました。

するとそのオッサンは

「パンだけではダメだな。ジャムも必要だ」

その瞬間、牧師の緊張は一挙に解けて、しばし虚脱状態。

そして、

「なあんだ、こんな人たちと私は一緒にいたのか」

という軽蔑の思いが湧いてきて、さらに次の瞬間、

「何と自分は傲慢で人を見下していたのか」

という思いに打たれました。

バカにされまいとして肩肘張って生きてきた窮屈な今までの人生がはっきりと見えてきたのです。

「だから私は伝道がうまく行かなかったのだ。聖書の言葉や神学理論を自分の身を守る鎧兜にして、人を寄せ付けようとしなかった。それが自分の弱さだった」

と気づいた彼は、それからしばらくの間、山谷の労働者と一緒に汗にまみれて働きました。

プライドも何もかもすっかり落ちて、ありのままの自分を愛してくれる神と結びついた彼は、故郷の教会に戻り、新たな伝道生涯をいきいきと生きておられます。

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神と結びつく今日の一日として、あなたのありのままの一歩を刻んでいきましょう。

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