今日のみ言葉【No.2922】(2022年10月13日)「ソドムとゴモラの滅亡(7)」
こうして神が低地の町々をこぼたれた時、すなわちロトの住んでいた町々を滅ぼされた時、神はアブラハムを覚えて、その滅びの中からロトを救い出された。
(創世記19:29)
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私たちは祈ったことが、そのまま文字通り、一字一句違わず成就してもらいたいと思います。
たとえば、どこか体に痛みがあると、
「神様、今すぐ痛みを消して下さい!」
と熱烈に祈りますが、一瞬にして痛みがなくなることはまずありません。
しかし、その後、いつの間にか治って、痛かったことも祈ったことも忘れて生活しているのが普通です。
人間の願いをそのまま祈りにしたことが、すべてその通りになるわけではありません。
神は人間の祈りを聞き、神の主権をもって祈りに応える時を定め、神の最善をかなえる御方なのです。
「神は祈りを聞かれるのか?」という疑問に対する答が今日の聖書箇所にあります。
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アブラハムの、ロトとソドムに対する執り成しの祈りを覚えておられるでしょうか?
「アブラハムは言った、『わが主よ、どうかお怒りにならぬよう。わたしはいま一度申します、もしそこに十人いたら』。主は言われた、『わたしはその十人のために滅ぼさないであろう』」
(創世記18:32)
これはあまりにもアブラハムが熱心に食い下がるので、神様が根負けして
「そこまで言うなら祈りを聞いてやろう」
となさったのではありません。
神がアブラハムと結んだ契約のゆえなのです。
それは創世記12章のアブラハム契約です。
「あなたを祝福する者をわたしは祝福し、あなたをのろう者をわたしはのろう。地のすべてのやからは、あなたによって祝福される」
(創世記12:3)
アブラハムを通して諸国民が祝福される約束です。
この約束に基づき、神はアブラハムの願いを聞き届けようとなさったのです。
決して彼の努力のゆえではありません。
契約を守る神ゆえにそうなさったのです。
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神はたしかにソドムの町の10人、つまり、ロトの一家に救いのチャンスを与えられました。
私たちも同様に神様からチャンスを与えられます。
それに対してどう応答するかは自由です。
ロトの一家の場合、ロトはためらい、むこたちはソドムの滅びなど戯むれごとのように思い、ロトの妻は未練を覚えて振り返りました。
しかし、アブラハムのとりなしの祈りは神に届いています。
神はご自身の考えのみで事を進めようとはなさらず、彼の祈りを取り入れ、なおかつ神の最善が成るように働かれたのです。
結果としてロトと二人の娘の3人しか救われませんでしたが、アブラハムの祈りが聞かれずに無駄になったわけではありません。
彼のとりなしがあったがゆえに、10名の人に救いのチャンスが与えられ、それを選択した人としなかった人がいたということです。
そして、ソドムの町には10人の義人もいなかったことが明らかになり、神の裁きは正しく、極めて厳しかったことが聖書に記され、私たちに届けられているのです。
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神はアブラハムを覚えておられました。
それと同様に、イエス・キリストを救い主と信じる者全てにアブラハム契約が受け継がれ、私たちの祈りも覚えていてくださいます。
それは、単に忘れてないという意味ではなく、もっと積極的な意味です。
神は私たちの祈りを歓迎し、御心の内に入れようとなさいます。
そして、それが最善の形で実行されるように、その時を定めておられるということなのです。
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祈りの力を信じましょう。
そして、神の御業を拝する時まで、忍耐強く待ち望みつつ、一日一日を積み重ねていくのです。
今日がその一日となりますように…。
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