今日のみ言葉【No.390】(2012年 9月 5日)
互にうそを言ってはならない。あなたがたは、古き人をその行いと一緒に脱ぎ捨て、造り主のかたちに従って新しくされ、真の知識に至る新しき人を着たのである。
(コロサイ3:9-10)
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泥の付いた、片手のない人形を離さない女の子がいます。
「そんなの捨てなさい」と言われても、言うことを聞きません。
なぜならその子にとってたった一つのお人形だからです。
しかし、無理矢理その子から人形を奪い取らなくても、新品のかわいらしい人形を見せて、
「これがあなたのですよ」
と言えば、今までの人形は自分から手放し、新しい人形を手にすることでしょう。
あなたが今の生活を手放せないのは、新しい生活の素晴らしさを知らないからです。
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今日の聖句では、「古い人を脱ぎ捨て、新しい人を着る」ことが語られています。
古い服を捨てるのは簡単ではありません。
なぜなら、「新しい服」が目の前に届くまでは、それは「古い服」ではなく、「今着ている服」だからです。
古い服を整理するには、新しい服を手に取らなければなりません。
そしてその素晴らしさを味わえば、古い服はさっさと捨てることが出来ます。
新しい服は、古い服を脱ぎ捨てなければ着ることが出来ないからです。
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私が教会に来た時、よくお世話をしてくださったのは、大学院生の鈴木稔久さんでした。
洗礼を受け、これから牧師になるという彼の話を聞いた時、私は思わず、
「ばっかだな〜」
とつぶやいてしまいました。
その当時、私の科では80人の学生に対して400件の求人があり、えり好みをしなければ誰でも必ず就職できる幸せな時代です。
それを振り切り、更に上を目指す少数エリート、というのが当時の大学院生の姿でした。
一流どころか超一流企業への道が約束されているのに、
「何も牧師になんかならなくてもいいのに」
と私は思い、更に、
「こんなに今までお金も時間もかけて勉強し、それで自分のなりたい牧師になると言い出すなんて、どこかおかしいんじゃないですか!」
と怒りを感じたことを思い出します。
後に自分も同じ道を辿るとは全く知らないで言っておりました…(^^;;)。
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鈴木先生の目に映っていたのは、この世の喜びではなく、永遠の命をいただく生活でした。
新しい命を得られるなら、古い命に未練はないのです。
彼は牧師となり、あれほど牧師になることを反対していたお父さんに伝道し、天国へと導きました。
そして遣わされた教会が、福島県の川俣教会です。
20年以上、地道に伝道牧会をされている中で、昨年の大震災、そして、原発事故後の混乱が起きました。
放射能の影響で避難区域に指定された地域もある町で、鈴木先生は一人々々の魂のためにケアされています。
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今日も神の新しい命をいただいて参りましょう。
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