今日のみ言葉【No.388】(2012年 9月 3日)

わたしたちは、いつもあなたがたのために祈り、わたしたちの主イエス・キリストの父なる神に感謝している。
(コロサイ1:3)

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もしあなたにお子さんがおられ、幸せな結婚をしてもらいたい、とお考えなら、

「いいか、変な男(女)には引っかかるなよ!」

と言ってはいけません。

もし心配でどうしてもそう言いたいなら、その前に、

「あなたの連れてくる人に間違いはない。親の私は安心している。」

とたっぷり語り、そのイメージを伝えて下さい。

お子さんは、

「どうせ大したことの無い人にだまされる私です。親に信用のない私です。」

という否定的なイメージではなく、

「しっかり人を見極めることができ、親に信頼されている私」

という肯定的なイメージを自分自身に対して持つからです。

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祈りはイメージです。

パウロがコロサイ教会の人々に対し、

「いつもあなたがたのために祈り」

と言う時、続く9節〜12節のことを祈っていました。

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・霊的な知恵と理解力を持つ

・神の御旨を深く知る

・主のみこころにかなった生活をする

・真に主を喜ばせる

・良いわざを行い、実を結ぶ

・神を知る知識が増し加わる

・神の力によって強くされる

・聖徒の特権にあずかる

・神に感謝する
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もしこれらのことが

「あなたがたに必要なことです。しっかり身につけて下さい。」

と、受験生を叱咤激励する先生のように言われたとしたら、きっとうんざりするに違いありません。

しかしパウロは、

「コロサイの人々はこうなる。神様がそのようにして下さる。」

というイメージを思い描いて祈っていたのです。

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実はコロサイ教会にはグノーシス派と呼ばれる異端の考えが入り、イエス・キリストへの正しい信仰がねじ曲げられようとしていました。

「あれもダメ、ここも違う、そこはこう直せ」

と指摘する前に、信仰の正しい姿をパウロは思い描き、そのイメージの通りにコロサイ教会がなることを信じて祈りました。

人は直されると抵抗を覚えますが、イメージが伝わると、その方向に進み出していくのです。

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ただしこれを心理学的テクニックとして使うと、落とし穴に入ります。

テクニックを使う人は、自分以上のテクニックを持っている人に見破られ、負けるからです。

イメージで迫り、人を利用しようとする人は、自分以上の強いイメージを持つ人の餌食になります。

私たちは神にイメージを託し、祈りを通してお伝えするのです。

そして、神様が祈りを聞いて下さることを信じて、現実に人に対処します。

その時に、あなたのイメージが他者を変えるのではなく、神様が下さるイメージによって自分が変えられているのを感じることでしょう。

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祈りのひとときが、神の霊のシャワーを受ける時となりますように…。