今日のみ言葉【No.2698】(2021年12月 8日)「無から有を呼び出される神」

画像提供:NASA/WMAP Science Team

どうか、主があなたがたの心を導いて、神の愛とキリストの忍耐とを持たせて下さるように。
(第2テサロニケ3:5)

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現代物理学は何も無いはずの真空に「真空エネルギー」が存在すると言います。

それがあって初めて宇宙のビッグバンがあり、それより以前に、限りなく水平に広がるインフレーション宇宙があったと言われても、奥深すぎて素人の頭ではわかりません。

しかし、クリスチャンの幸いは、

「無から有を呼び出される神」
(ローマ4:17)

の存在を信じているので、

「物理学者が言っているような真空エネルギーだって、神様が造ったものだったらあったっておかしくないぞ」

と素直に受け入れられることです。

無いものを有ると見られ、無から有を創造される神は、私たちの内に無いものを神の方法で造り出して下さいます。

それが忍耐です。

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神が私たちの内に忍耐を作り出す材料は、試みと時間です。

詩篇第40篇でダビデはこう歌っています。

「わたしは耐え忍んで主を待ち望んだ。主は耳を傾けて、わたしの叫びを聞かれた」
(詩篇40:1)

彼は試練に遭い、そこで神に向かって救いを求めて叫びますが、それを得られるまでには時間が必要でした。

私たちはいつまでたっても神の助けが来ない時間を体験し、その中で忍耐という今まで無かったものが神によって造り出されるのを見るのです。

それが必ず成ることは、続く2節で、

「主はわたしを滅びの穴から、泥の沼から引きあげて、わたしの足を岩の上におき、わたしの歩みをたしかにされた」
(詩篇40:2)

とあることで証しされています。

必ずそうなるという信仰に支えられて、私たちは暗闇の中を歩いていくことができるのです。

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うつ病はかなりの確率で治る病気ですが、その真っ最中は、この暗い気分は永遠に続くように思われ、そもそも自分が治って元気にしているイメージが浮かびません。

希望が見えないので、心が健康な人のように希望を支えにして生きるということができません。

ではどうやって生きていくかというと、まず、死ぬ力もないので生きていけます。

そして、最も大事なのは、生きる方を選ぶという選択を意志的にすることです。

「生きる意味は見出せないが、どうしても死ななければならない理由も見出せない」

「信じられないけど、治るんだそうだ」

というところから第一歩を始めて、

「治るはずもない」

という思いを抱えながら、代り映えのしない毎日を一日々々過ごすのです。

「元気にならなければならない」

という思いを手放し、無から有を呼び出される神におまかせして、うつむきながらでも歩いていくのです。

その長い時間の中で、ちりのような忍耐が積もり積もって足場となり、それを踏み台にして次のステージに上がっていくのです。

決して勇敢な歩み方ではありませんが、これが暗闇の中、神を信じて歩む歩み方です。

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「どうか、主があなたがたの心を導いて、神の愛とキリストの忍耐とを持たせて下さるように」
(第2テサロニケ3:5)

この祈りを共に祈る今日として参りましょう。

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