今日のみ言葉【No.2681】(2021年11月17日)「耐え忍ぶ」
主の前にもだし、耐え忍びて主を待ち望め。
(詩篇 37:7)
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ストレス満載の時代ですが、ご安心下さい、人間は先天的に2つのストレス対策機能を持っています。
1つはホメオスタシス(生体恒常性)で、元の健康な状態に戻ろうとする体の働きが神様から与えられています。
前の日にがっかりしていても、一晩寝ればスッキリするのはこのおかげです。
2つ目は防衛機制と言われるもので、誰からも教えられなくても、人間は自我を守る考え方をするようにできています。
しかし、過剰なストレスにさらされれば、これらの機能も十分には効果を発揮しません。
そこで、現代人は後天的に努力して、もう2つの対策を獲得しなければなりません。
それは、忍耐すること(欲求不満耐性)と、自分の実力サイズの階段を作り、希望を持って一段々々登っていくこと(コーピング)です。
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聖書は
「主の前にもだし、耐え忍びて主を待ち望め」
(詩篇 37:7)
と言っています。
本気で主なる神に向かって祈り、そのみわざを待ち望もうとする人がわかることは、いかに自分は耐え忍ぶことができない者であるかです。
私たちは牧師の説教の中で聖書の御言葉の約束を知らされます。
「何事も思い煩ってはならない。ただ、事ごとに、感謝をもって祈と願いとをささげ、あなたがたの求めるところを神に申し上げるがよい」
(ピリピ4:6)
この御言葉に励まされ、祈りを通して自分の願いを率直に神に打ち明け、神が願いに答えてくださることを信じて、期待を持って待ち望みます。
ところが、神は私たちが祈りの中で申し上げたことを、私たちが望むようにすみやかには成して下さらないのです。
なぜそんな仕打ちをなさるのでしょう?
それは、そのようなところを通って、初めて私たちの霊の目が開かれるからです。
神の意志だけが賢明であり、万物を支配するのだということに気づき、やがて周囲の状況がどうあれ、神の御心が成ると信じられるようになります。
神の御心に服従することが早ければ早いほど、神が与えようとされる祝福が私たちのものになるということを悟るようになります。
神を待つことが必要なのです。
そのための訓練を自分に施す時、神は喜んで忍耐を養って下さいます。
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アメリカの女性ブロガーが書いた記事で、こんなお話があります。
彼女がスーパーマーケットに行くと、5歳位の女の子と一緒に買い物をしているお母さんを見つけました。
その親子がたくさんのクッキーが置かれている所を通ろうとすると、女の子は
「クッキーが欲しい!」
と言います。母親は、
「うん、ダメよ」
と答えます。
すると女の子はぐずり始めました。
ところが、お母さんは穏やかな声で
「モニカ、もう少しでこの通りを過ぎるよ。怒らないの。怒らないの。そんなに長いことではないから」
と言いました。
やがてその親子はキャンディーが置かれている所に来ました。
すると女の子は
「買ってちょうだい!」
と叫びました。
でも、買ってくれないとわかると、大きな声で泣き出しました。
母親はまた、
「おやおや、モニカ、もう2つの列を通ったら買い物も終わりに近づきますよ。もう少しでレジに着きますからね」
と言いました。
その親子がレジの所に来ると、そこにガムが置いてありました。
女の子は最後のチャンスとばかりに、ガムを買ってくれとせがみました。
ところが、買ってもらえないとわかると、全身を使って駄々をこねます。
それに対して母親は穏やかに言いました。
「モニカ、あと5分でこの会計は終わりますよ。そうしたら家に帰ってお昼寝しましょうね」
そして店を出て、駐車場に行きました。
このやりとりを見ていた女性ブロガーは、あのお母さんは何と忍耐深いかと感動し、その親子のところへ行き、お母さんに
「お子さんのモニカさんですね」
と言いました。
すると、
「違いますよ」
という母親からの返事。
そして、
「娘の名前はモニカじゃなくて、タミーです」
と言いました。
ではモニカとは誰なのでしょう?
その通り、モニカとはそのお母さんなのです。
お母さんは娘に対して「しっかりしろ!」などとは言わず、
「娘ではない。私だ」
と自分の忍耐の無さを認め、自分を訓練していたのです。
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このお母さんは自分に対して
「耐え忍びなさい」
と声をかけていますが、私たちは神様から同じ言葉で恵みの声をかけられています。
ここが勘所です。
忍耐の先に希望があることを信じ、今、試練の中を忍耐をもって過ぎようとしている時、神は共に歩いて声をかけていてくださっているのです。
この神の愛があることを信じ、励みとして、自分自身を励まし、訓練するのです。
その先に、必ず神が結ばせる収穫の実があるからです。
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耐え忍び、主を待ち望む一日を過ごして参りましょう。
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