今日のみ言葉【No.361】(2012年 7月26日)

そして、あなたがたは自分自身が、わたしたちから送られたキリストの手紙であって、墨によらず生ける神の霊によって書かれ、石の板にではなく人の心の板に書かれたものであることを、はっきりとあらわしている。
(第2コリント3:3)

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パウロのように

「信じるだけで救われる」

という恵みの福音を伝えていくと、2つの悩みにぶつかります。

1つ目は、恵みだけ受け取って、キリストの犠牲に応答しようとしない人が現れることです。

2つ目は、真面目に律法を守らなければ恵みはいただけない、と律法の世界に逆戻りする人です。

前者はコリントの教会、後者はガラテヤの教会でした。

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そのコリントの教会の人々へ、パウロは、

「あなたがたは自分自身が、わたしたちから送られたキリストの手紙」

だと書いています。

パウロが伝えた福音が本物か偽物かは、コリント教会の人々を見れば分かります、ということなのです。

教会の人々にとっては、何というチャレンジでしょうか!

しかしそこには、心血注いで彼らを養い、彼らの将来に希望を持っているパウロの愛が見えます。

人は誰かからの希望の光をいただき、その希望を支えにして立ち上がっていけるものなのです。

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T牧師の息子さんは高校受験を前にし、悩んでいました。

模擬試験の結果で希望校に入るには難しいと判定が出たからです。

がっかりした彼は、その思いを塾の先生に打ち明け、何とかならないかと相談しました。

すると、

「入れるよ」

といういとも簡単な答が返ってきたのです。

「但し1日5時間勉強すれば」

と先生は続けて言ったのですが、彼の心の中には、

「入れるんだ!毎日5時間勉強すれば!」

という希望が広がり、目の輝きが変わってきました。

合格できるという希望に支えられ、毎日5時間勉強を続けた努力が実り、彼は希望校に合格することが出来ました。

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人は自分では立ち上がれなくても、誰かから与えられる希望を支えにして、立ち上がらせていただけるのです。

今日、あなたは自分自身に失望しているかもしれません。

今日一日を何とかやり過ごせればそれでいい…、どうせ大したことはできない…、とお思いかも知れません。

しかし神はあなたに希望を抱き続け、見守っておられます。

今日の平凡な一日の積み重ねが、やがて将来、神の大きな働きを担う土台となるように、神は備えておられるのです。

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神様は私たちに失望されることはありません。希望をいただいていることを信じて一日を歩んで参りましょう。