今日のみ言葉【No.3053】(2023年 4月11日)「72人の派遣（10）」

わざわいだ、コラジンよ。わざわいだ、ベツサイダよ。おまえたちの中でなされた力あるわざが、もしツロとシドンでなされたなら、彼らはとうの昔に、荒布をまとい灰の中にすわって、悔い改めたであろう。
（ルカ10:13）

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今日の聖書箇所はほとんどの人にとっては何を言っているのかわからないところです。

見知らぬカタカナの地名が出てくるからです。

これがもし、東京、ニューヨーク、北京、リオデジャネイロ等の現代の都市名に置き換えると、なんとなくわかったような感じになります。

この辺の説明をしていきましょう。

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まず、

「わざわいだ」

ということは、神の厳しい裁きが下されるということです。

それはどこかというと、コラジンという町です。

これに関しては聖書内に記述がないので、具体的にどんなことがあったのかはわかりませんが、

「おまえたちの中でなされた力あるわざ」

とあるので、イエス様の奇跡がなされ、人々がそれを見たことは間違いありません。

神の御業を体験したのに、それを無視して神の国の福音を認めなかったのがコラジンの町の人々だったのです。

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そして同列に置かれるのがベツサイダです。

この町に関しては聖書の中にたくさんの記述があります。

マルコによる福音書8章22節〜26節に、盲人の目が開かれる奇跡がベツサイダでなされたことが記されています。

また、弟子のペテロ、アンデレ、ヨハネ、ピリポはこの町で生まれ育っています。

「ピリポは、アンデレとペテロとの町ベツサイダの人であった」
（ヨハネ1:44）

ベツサイダはペテロの地元で、彼は漁師の網元でしたから顔役でもありました。

当然、ペテロの子供時代からのことを知っている友人たちがいて、彼らはペテロの人となりを十分知っていたわけです。

もし現代の選挙にたとえるなら、立候補したナザレのイエスなる人物のことはわからなくても、旧知の友人であるペテロが後援会長となって推薦しているようなものです。

そうであるなら、

「ペテロが『確かだ』と言うのだから間違いない人らしい」

と、ペテロの言うことを信頼して候補者イエスに投票するのではないでしょうか？

まして、イエス様の奇跡をベツサイダの人々はその目で見ているのですから…。

しかし、彼らはイエス様を拒否しました。

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さて、ツロとシドンはフェニキアの異邦人の町です。

非常に繁栄した町でしたが、真の神を信じる町ではなく、偶像礼拝が盛んなところでした。

この外国の、神を信じない町を引き合いに出して、イエス様はこうおっしゃいます。

「おまえたちの中でなされた力あるわざが、もしツロとシドンでなされたなら、彼らはとうの昔に、荒布をまとい灰の中にすわって、悔い改めたであろう」
（ルカ10:13）

神を知らない異邦人でさえ、奇跡を体験したら考えを変え、神を信じ、救いの福音を受け入れる方向に悔い改めるであろうと言われたのです。

そこには、

「まして昔から神を知っているあなた方ユダヤ人なら、なおさら悔い改めて救いを受け入れるべきではないか」

というイエス様の強い思いが見えます。

福音に対する拒否の結果はどうなるのでしょうか？

以下、次回に続きます。

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救いの福音を大切にする今日として参りましょう。

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