今日のみ言葉【No.2640】(2021年 9月29日)「待ち望む者をはずかしめず(1)」

すべてあなたを待ち望む者をはずかしめず、みだりに信義にそむく者をはずかしめてください。
(詩篇25:3)

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私は神学生の時、台湾のキリスト教系病院で臨床牧会研修をしました。

担当の牧師の下に数十人の牧会スタッフがいて、医療行為は一切せず、毎日病室を回り、患者さんたちの話を聞き、讃美歌を歌って慰め、祈ります。

私もその中に参加させてもらい、患者さんの話を聞き、一生懸命祈りましたが、病状は進行するのみでした。

そして、大病院なので毎日亡くなる方が出てきます。

私は内心

「神様がいるのだったら、この病院にいる人全部をすぐ癒やしてくださったらいいのに…」

と思いましたが、そうはなりません。

神様はこの現実の中で私たちに「生きよ」と命じておられます。

そして、牧会チームの働きを通して神の国を広げておられるのです。

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病気や怪我のみならず、人類は戦争や奴隷制というマイナスの歴史を抱え、それらは今もって未解決のまま残っています。

クリスチャンとして生きてみても同じで、神様がおられて、御言葉の約束は確かなはずなのに、待てど暮せど信じた通りにならないという現実があります。

これはあなただけが感じることではなく、キリスト教が始まって以来、多くの人々が、口には出さずとも、感じてきたことなのです。

神を信じているはずなのに、病であり、疲れ果て、あるいは孤独に悩まされています。

主のために働いている牧師・宣教師等の教職者であっても、将来に希望を失い、力と祝福を祈っても答えらず、失意の中にいる人々が多数いることは間違いありません。

今日の聖句で、ダビデが

「すべてあなたを待ち望む者をはずかしめず」
(詩篇25:3)

と祈ったように、神の働きを待ち望みつつ、現状を耐え忍んでいるという現実は確かにそこにあります。

これは神様のほうがおかしいのではなく、この現実を受け入れ、先の牧会チームのような働きを人間側が起こし、それによって神の働きを広げることが御心だと考えるべきなのです。

パウロの時代、奴隷制度は一般的であり、彼はそれをやめさせようという働きはせず、その中で主人に忠実に従い、神を信じる者の証しをせよとの指針を示しました。

現代でも軍隊の中にチャプレン(従軍牧師)が派遣され、戦場でも礼拝を持ち、兵士たちの祈りと伝道の場が設けられ、神の国の働きがそこでなされています。

私たちの現実の中での「牧会チーム」とは何でしょう?

次回、引き続き考えていきたいと思います。

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「すべてあなたを待ち望む者をはずかしめないでください」

という祈りをもって、今日の一日を過ごして参りましょう。

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