今日のみ言葉【No.2624】(2021年 9月 8日)「神に期待する」

餌を待つ燕の雛たち

彼らは皆あなたが時にしたがって食物をお与えになるのを期待している。 あなたがお与えになると、彼らはそれを集める。あなたが手を開かれると、彼らは良い物で満たされる。
(詩篇104:27-28)

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自然を描くドキュメンタリー番組で、鳥の雛(ひな)が親鳥に向かって大きく口を開けているシーンを見ることがあります。

取ってきた食べ物を、どの口に入れようかと親鳥が迷っているように見えるほど、彼らのアピールは盛大です。

子は本能的に親から必要な食料が与えられることを期待しているのです。

人が創造主なる神に対して向かう態度はこれと同じです。

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私たち人間は神に造られた被造物だと聖書は述べています。

「主なる神は土のちりで人を造り、命の息をその鼻に吹きいれられた。そこで人は生きた者となった」
(創世記2:7)

親鳥と雛の関係は、そのまま神と人間との関係に当てはめられます。

あなたの位置は、「神を期待する」という場所に据えなければなりません。

神だけが与えてくださるものを待ち望み、それを得ていくことが人間のなすべきことなのです。

すると、今日の聖句に

「あなたが手を開かれると、彼らは良い物で満たされる」
(詩篇104:28)

とあるように、神は私たちの命を支えるものを惜しみなく与えて下さるのです。

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お子さんの不登校のご相談をいただく時、私が親御さんに言う2つの禁句は、「頑張れ」と「これからどうするんだ?」です。

これ以上頑張れないから学校に行けなくなったのですから、「頑張れ」は禁句。

そして、自分でもこれからどうしていいか分からなくてどうしようもないのに、その本人に対して「これからどうするんだ?」と問うことは、追い詰めるばかりで逆効果だからです。

しかし、そのことを知らずに、親は問題解決を進めるために、「これからどうするんだ?」と本人の意志を尊重するつもりで尋ねてしまうものです。

先程の鳥のたとえで言えば、雛の口とは違うところに親鳥が食料を持っていったということです。

お子さんがその場から逃げ去って自分の部屋に閉じこもって親と話をしなくなるのは、自分を守るため、そしてそれ以上親も自分をも傷つけないための精一杯の防衛手段だと理解しましょう。

親に必要なのは、雛としての我が子が、どの方向に向かって口を開け、何を見ているかを探すことです。

子供はどこにいて、何を見つめているのか。

その位置を一生懸命探すのです。

これはなかなかやりがいのある作業であるばかりでなく、親自身も見たくないものを見なければならないので困難な作業になります。

子が見ているものは、「これからどうなるんだろう?」という不安だからです。

親も同じ不安を抱えていて、それを打ち消そうと必死になっているのに、それをもう一度見なければ子と同じ位置に立つことはできません。

不安を直視せねばならなくなると、人はブルブルと震えるものです。

その不安を相手にぶつけるのではなく、その思いを子と共有し、

「お母さんも不安でどうしようもなくなってる。いやあ、本当にどうしたらいいんだろうねえ」

と子と語り合えた時が、雛の口の向きがわかる時です。

親子が共に浮上するのはその時からなのです。

そしてそこから、「神は良い物で満たされる神なのだ」ということが実感できるのです。

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神に期待し、良きものを与える方であると信頼し、今日一日を過ごして参りましょう。

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