今日のみ言葉【No.2604】(2021年 8月 5日)「キリスト教イロハ（172）『サムエル記上』」
主はきて立ち、前のように、「サムエルよ、サムエルよ」と呼ばれたので、サムエルは言った、「しもべは聞きます。お話しください」。
（サムエル記上3:10）
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戦国時代の歴史は面白いものです。
天下統一を目指した織田信長が、明智光秀の謀反により本能寺の変で倒れた後、豊臣秀吉がそれを成し遂げ、天下人となります。
その死後、関が原の合戦で勝利した徳川家康が名実ともに天下を統一し、徳川幕府の将軍が世を治める時代が長く続きます。
古代イスラエルでは、神に選ばれた祭司サムエルが王を任命し、いよいよ統一王国時代が始まります。
その歴史が記されたサムエル記を見て参りましょう。
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サムエル記は前半と後半の二つの書に分かれています。
（口語訳と新共同訳では上と下。新改訳では第一と第二という表記になっています）
サムエル記上の主題は、イスラエルが王制を敷き、統一王国となっていく過程を記すことにあります。
本書の題名の通り、サムエルが神のしもべとして王の任命において働きます。
「主はきて立ち、前のように、『サムエルよ、サムエルよ』と呼ばれたので、サムエルは言った、『しもべは聞きます。お話しください』」
（サムエル記上3:10）
内容は以下のとおりです。
（１）民族の王となる者を選ぶべき神のしもべサムエル（1〜7章）
（２）サムエルとサウル（8〜15章）
（３）サウルとダビデ（16〜31章）
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イスラエルが王制を望むようになった原因は、外敵ペリシテ人からの圧迫です。
彼らには王がおり、統一された軍事力によってイスラエルは打ち負かされます。
そこで民はペリシテのような王をいただいたら対抗できると考えたのです。
そこには賛否両論が沸き起こりました。
しかし、主なる神は民の心を見抜いておられました。
「主はサムエルに言われた、『民が、すべてあなたに言う所の声に聞き従いなさい。彼らが捨てるのはあなたではなく、わたしを捨てて、彼らの上にわたしが王であることを認めないのである』」
（サムエル記上8:7）
神は、イスラエルの民が王をいただこうと思ったのは、そのさらに上の王であるはずの神を認めていないことをご存知だったのです。
そして、その道の行き先は行き止まりであることを民が身をもって知るため、あえてサムエルに「民が、すべてあなたに言う所の声に聞き従いなさい」と命じたのです。
神のしもべサムエルは神の言われた通りにします。
実際、最初の王サウルは、神に信頼するよりも民衆の声の方により多くの関心を持つようになり、神を離れます。
様々な混乱を経る中、紀元前1000年に神はダビデを王としてお選びになります。
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神のしもべとして、神の声に聞き従う一日を送って参りましょう。
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