今日のみ言葉【No.2574】(2021年 6月29日)「ペテロの召命」

これを見てシモン・ペテロは、イエスのひざもとにひれ伏して言った、「主よ、わたしから離れてください。わたしは罪深い者です」。
(ルカ5:8)

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将棋のアマチュアから見ると、プロの有段者は皆強くて区別がつきません。

しかし、将棋八段の人には、四段と六段の人の間の歴然とした実力差が見えるのだそうです。

ペテロは漁師の中でも網元でしたからリーダー格、つまり、将棋で言えば八段クラスのプロです。

彼は自分の本職の世界にイエス様が入ってきたことにより、その真の実力が知らされたのです。

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イエス様はペテロに

「沖へこぎ出し、網をおろして漁をしてみなさい」
(ルカ5:4)

と言われましたが、これは多少なりともペテロの気に障っただろうと思われます。

なぜなら、漁に関してイエス様は素人であり、ペテロはプロだったからです。

プロにはプロの気概があり、実力に裏打ちされたプライドというものがあります。

そこで彼はこう言い返します。

「先生、(お言葉ですが)わたしたちは夜通し働きましたが、何も取れませんでした」

カッコ内の「(お言葉ですが)」は、おそらくペテロはそう言いたかったのだろうという私の想像です。

しかし、彼の偉いところは、相手を下に見て無視したのではなく、あくまでも謙遜な態度を取ったことです。

彼は「お言葉ですが」ではなく、「お言葉ですから」と言って、イエス様の言葉に従います。

「しかし、お言葉ですから、網をおろしてみましょう」
(ルカ5:5)

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するとどうでしょう。

「そしてそのとおりにしたところ、おびただしい魚の群れがはいって、網が破れそうになった」
(ルカ5:6)

という展開になりました。

アマチュア相手の将棋だと思っていたプロの高段者が、相手に名手を打たれて一挙に形勢逆転したようなものです。

プロの自分が精一杯努力したにもかかわらず、一匹も捕れなかった。

しかし、このイエスという御方の言葉通りにすると、大漁になった。

人は自分の縄張り、本職の世界のことは真実がよくわかるものです。

ペテロは一瞬にしてイエス様の実力がわかりました。

そして、その偉大さと、その前の自分の小ささ・罪深さが見え、

「主よ、わたしから離れてください。わたしは罪深い者です」
(ルカ5:8)

と言って、イエス様のひざもとにひれ伏さざるをえませんでした。

自分こそアマチュアであり、目の前にいる御方は名人だということがわかったのです。

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あなたが一番わかっている本職の世界にイエス様に来ていただくことが、イエス・キリストの本当の姿を知る一番の方法です。

そのチャンスは誰にでも与えられています。

しかし、チャンスは自分から「私はチャンスです」と自己紹介はしません。

何気ない普通の出来事を装ってチャンスは訪れます。

その時、そのチャンスをつかむ秘訣は

「しかし、お言葉ですから」

という意識です。

常に相手を自分より優れたものとする心の姿勢が、神のチャンスをつかむ決定的力となるのです。

「何事も党派心や虚栄からするのでなく、へりくだった心をもって互に人を自分よりすぐれた者としなさい」
(ピリピ2:3)

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神の御声に耳を澄ます今日として参りましょう。

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