今日のみ言葉【No.2493】(2021年 3月22日)「キリスト教イロハ(139)『万人祭司』」

しかし、あなたがたは、選ばれた種族、祭司の国、聖なる国民、神につける民である。それによって、暗やみから驚くべきみ光に招き入れて下さったかたのみわざを、あなたがたが語り伝えるためである。
(第1ペテロ2:9)

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日本を代表する企業にトヨタがあります。

「社長さんに会わせて下さい」

と直接会社に行ったとしても、それは無理なことは皆さん納得なさるでしょう。

それと同じで、あなたが神様に直接祈りを聞いてもらおうとしても、それは受け付けられないのです。

ここに間を取り持つ存在である「祭司」の必要性があります。

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ユダヤ的考え方では、人間が神と直接交流できるなど、傲慢不遜な考え方として退けられます。

間を取り持つ仲介役があってはじめて意志の疎通ができると考えます。

その存在が祭司なのです。

祭司は神の意志を人に伝え、人の願いや応答を神に伝えるという役目を果たします。

先程のトヨタの例で説明してみましょう。

社長さんとあなたは全く関係がないので会うことはできませんが、もしあなたが社長の息子さんと知り合いであったとしたらどうでしょう。

息子さんが

「私の父と会いたいのですか?僕から父にお願いすれば、すぐ会ってくれますよ」

と言ってくれれば、彼を通して社長さんに会うことができます。

この働きをするのが祭司であり、神の「息子」であるイエス・キリストなのです。

私たちの祈りの最後に

「イエス・キリストの御名によってお祈りします」

と言うのは、この祭司役をして下さるイエス様を通して父なる神に祈りが届けられるという意味です。

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プロテスタント教会では、この祭司職が特定の階級に属する人のみでなされるとは考えません。

イエス・キリストの十字架を信じ、罪が贖われた信者はすべて祭司であるという考え方をします。

これが「万人祭司(ばんにんさいし)」ということです。

元々はルターの宗教改革から始まった考え方で、彼は当時のカトリック教会で聖職者と一般信徒の区別が強くなっていることを憂慮していました。

ルターは「聖書に戻れ」と強調し、聖書の真意を正しく受け、すべてのクリスチャンが

「私は神と人とを結ぶ仲介役なのだ」

という自覚を持つようにと説いたのです。

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誰かのためにとりなしの祈りを神に捧げられるのは、私たちが祭司役をできるからです。

罪赦され、神と人との間を取り持つ役目を果たせる恵みに感謝しつつ、神と人のために働く今日とさせていただきましょう。

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