今日のみ言葉(2012年 4月5日)【No.279】
母は僕たちに言った、「このかたが、あなたがたに言いつけることは、なんでもして下さい」。
(ヨハネ2:5)
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今日の聖句は、イエス様の母マリヤが僕(しもべ)たちに
「息子イエスがこれからあなた方に何か言いつけるでしょうが、その内容が何であれ、言う通りにして下さい」
と頼んだ個所です。
イエス様に対する深い信頼があってこその言葉ですが、その直前のやりとりを見ると、実は出てきそうにない言葉なのです。
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マリヤは婚宴に用意されたぶどう酒がもうないことに気づき、息子イエスに
「ぶどう酒がなくなってしまいました」
と告げました。
彼女は水をぶどう酒に変えてくれとは思ってもいませんから、おそらくは友人の家からぶどう酒を借りてくるとか、何とかお金を工面してひそかに買ってきてもらうとか、ということを考えていたのでしょう。
しかしこの母の願いに対して、
「婦人よ、あなたは、わたしと、なんの係わりがありますか。わたしの時は、まだきていません」
と、イエス様の答は「拒否」というものでした。
拒絶された上での
「このかたが、あなたがたに言いつけることは、なんでもして下さい」
という言葉だったのです。
そこには、自分の願いは自分の思った通りにはかなわないが、必ず願いは聞き届けてもらえるというマリヤの信仰がありました。
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私たちの祈りも、応えられずに何年も何十年もたつ、ということがあります。
熱心に忠実に祈っているのに、
「あなたは、わたしと、なんの係わりがありますか」
とイエス様から拒絶されたら、それはそれは非常なショックを受けることでしょう。
しかし、祈りにはその先がある、ということを今日の聖句は教えてくれます。
「祈りが応えられないのは、私には分からないが、何か理由がある」
ということです。
そして、
「神は私が求めているのよりもっと素晴らしい答を用意していて下さる」
ということです。
だからこそ
「いえ、イエス様、何としてもこの祈りは応えてもらわないと!」
と食い下がるのではなく、
信頼を持って、スッと手放すことができるのです。
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その信頼はどうやったら得られるのでしょうか?
それは、今のあなたが
「不安だから祈っていたのだ」
と気づくことから始まります。
そしてその自分を「ダメだ」と責めることをせずに、そういう自分だから祈り続けることができたのだ、と受け入れることが次のステップです。
そして、今、この時、この瞬間から考えを変え、悔い改めることです。
それは、不安を祈りのエネルギーとするところから、「信頼」というエネルギーに転換することです。
この先が何だか分からないから祈る、というのが不安をエネルギーとして祈ることです。
信頼をエネルギーとして祈るというのは、
「この先どうなるかは私には分からないが、祈りを最善の形にしてかなえて下さる方がいる。ああ楽しみだ」
と信じ直して祈るということです。
神はあなたが手放す瞬間を待っておられるのです。
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今日があなたの人生の再スタートのラインとなります。
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