今日のみ言葉【No.2450】(2021年 1月20日)「神を信じ、またわたしを信じなさい」
あなたがたは、心を騒がせないがよい。神を信じ、またわたしを信じなさい。
（ヨハネ14:1）
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私のチャペルウェディングでの失敗談をひとつ。
教会では、「誓約 → 祈り」という流れですが、一般の会場ではその間にウェディングキスが入り、「誓約 → キス → 祈り」となります。
リハーサルでお二人はぎこちない感じだったので、本番で私はそこに神経を集中しすぎて、お祈りするのを忘れてしまいました。
クリスチャンではないアテンダントの方が
「先生、お祈りを忘れています。お祈りして下さい」
と小声で一生懸命言ってくれるのですが、もう聖歌隊のコーラスが始まっていたので中断することはできません。
結局、一番肝心なお祈り無しで式が終わってしまいました。
このような失敗をする私ですが、神はゆるして用いてくださるのだと信じ、自分を励まして再スタートできるのがクリスチャンに与えられている大きな恵みです。
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では何でもいい加減でいいかというと、そういうことではありませんが、神様にとって人間の失敗の可能性は折込済みだということです。
今日の聖句は、イエス様が十字架につけられる前の晩、最後の晩餐の席で弟子たちに語られた訣別説教の一部です。
数時間後、彼らの信仰が本物かどうか、ゲツセマネの園で始まる信仰の試験がやってきます。
イエス様は弟子たち全員がその試験に落第するのをご存知でしたが、彼らにあらかじめ警告を与え、励まし、そして失敗した後に再起できるように事前に語っておられたのです。
「あなたがたは、心を騒がせないがよい。神を信じ、またわたしを信じなさい」
（ヨハネ14:1）
うまくやれないことをご存知のイエス様が、その私たちを信頼しておられます。
このような御方だからこそ、たとえ目の前の現状はどうあろうと、私たちはイエス・キリストに全幅の信頼を置くことができるのです。
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人間もそのようにしているのだから、神様ならなおさらそうされるというお話を紹介します。
自律神経のスペシャリストと言われる小林弘幸医師が、外科医としてイギリスの病院に勤務していた時の話です。
外国人医師を受け入れるくらいの病院ですから相当しっかりしたところのはずですが、その中のマーク医師が彼にこう言いました。
「誰も信用してはいけないぞ」
小林先生は初め理解に苦しみましたが、やがて「なるほど、たしかにマークの言うとおりだ」と納得できるようになりました。
手術という極度の緊張が要求される場面では、患者の命の最終責任者は医師です。
人間のやることですからミスはつきものですが、医師が動揺することは絶対に許されません。
それほど心の用意をしていても、思わず怒りが爆発してしまうようなミスというものがあるのだそうです。
何だと思いますか？
それは、
「他人の初歩的なミス」
だそうです。
「なんでそんなことをしでかしたんだ！」
と怒りが出て、感情が動揺させられるのもうなづけます。
しかしそれでは冷静な判断も対処もできません。
小林先生は、マーク医師の「誰も信用してはいけないぞ」というアドバイスの真意をここに発見しました。
「たとえそれが初歩的なミスであろうとも、誰かがミスをしたのは、とどのつまりその人間を信用した自分に責任があるのです。『あきらめ』にも通じる、その潔い覚悟があれば、事前の準備も徹底してやりますし、なにが起こっても冷静に対処することができるのです」
（『自律神経を整える「あきらめる」健康法、小林弘幸著、KADOKAWA、P157』
人間でも他者の失敗を折込済みでゆるし、命を救うという最優先の目的を達成しようとするなら、神はなおさらです。
イエス様は十字架にかかり、人間の罪のすべてを身代わりに負われました。
それは、あなたを信頼していないということではなく、あなたの罪や失敗のすべてをゆるし、その後に再起できるとあなたを信頼しているがゆえです。
イエス様は、「そのわたしを信頼しなさい」と語っておられるのです。
「あなたがたは、心を騒がせないがよい。神を信じ、またわたしを信じなさい」
（ヨハネ14:1）
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キリストにすべてを知られていることを再確認し、失敗があろうとゆるして下さるこの御方と共に、今日も歩んで参りましょう。
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