今日のみ言葉【No.2435】(2020年12月21日)「キリスト教イロハ(122)『説教』」
信仰は聞くことによるのであり、聞くことはキリストの言葉から来るのである。
(ローマ10:17)
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初めて教会の礼拝に出席し、プログラムの中に「説教」なる文字を見つけた時、
「そんな生き方ではダメだ!」
と牧師から怒られる時間なのかと思いました。
私のそれまでの体験では、説教とは「お説教」であり、叱られ、自分の欠点を挙げ連ねられて、最後には「直せ」と行動の変容を求められる苦しい時間でしかなかったからです。
しかし、教会の礼拝説教は頭ごなしに叱りつけられる時間ではないことを、もうあなたは知っておられることでしょう。
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説教とは、聖書のメッセージ(使信)を語ることです。
では聖書に何が書いてあるかと言うと、神の働きの「記録」が書かれてあります。
この記録をただ読み流すだけがメッセージということではありません。
難しい言葉になりますが、聖書は人間が神と出会うための「媒体(ばいたい)」でもあります。
したがって、説教とは、神の働きを教え、人が神と出会うように宣言することです。
具体的に言えば、説教者(メッセンジャー)は聖書が証言するキリストを語ります。
そして、過去の人物に対してだけでなく、現代の私たちに対しても生きて働き給うキリストを明らかにするのです。
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次回、礼拝に出席する時には、上記2つの点を心に思いながら、気をつけて牧師の説教を聞いてみて下さい。
すると、今まで以上に説教がわかるようになります。
まず牧師は神の働きの記録の部分を語ります。
聖書解釈とも言われる部分です。
ここを興味津々で聞く人は少数派でしょう。
なぜなら、自分とは直接関係のない遠い昔の誰かさんの話だと感じ、脳が休憩を取りやすい時間帯だからです。
しかし、ここは現代に生きる私たちにも共通する真理を汲み出す時間だと知れば、眠気はもよおさないことでしょう。
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次に、神と出会うための媒体の部分ですが、ここは多くは例話となります。
今のこの私と聖書の真理がどのように関係するのか、どうやったらその神と出会えるのか、ということが実例を通して語られます。
私たちの多くはこの部分を
「良かった」
「感動した」
「ためになった」
「今日の説教ではあそこだけ覚えている」
と言って、恵まれた思いで帰ります。
しかし、牧師側の願いとしては、それだけではおみやげの半分しか持って帰っていないことになるので、前半の聖書の真理を正しくつかんだ上での「生きたお話」として持って帰っていただきたいという気持ちです。
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こうやって「耳の肥えた信徒」が増えてくると、その教会は祝福されます。
ぜひあなたも良き説教の理解者となり、教会を支えられますように…。
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