今日のみ言葉【No.2407】(2020年11月17日)「ピラトによる裁判(1)」

しかし、イエスはピラトが不思議に思うほどに、もう何もお答えにならなかった。
(マルコ15:5)

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教会で証しをするとなったら、皆さん何を話そうかと悩まれます。

私は

「自分に起きた出来事をありのまま話してください。神様が自分にどう働いてくださったかをお話しするのが証しですから」

とアドバイスするようにしています。

本当のことだけを語ればよいのです。

それ以外のことは語る必要がありません。

真理に立つ者の生き方はシンプルなのです。

ピラトの前に出されたイエス様はまさにその王道の生き方をなさいました。

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イエス様は祭司長たちに訴えられ、ローマ総督ピラトのもとに裁判のため連れてこられました。

ローマの支配下の当時のユダヤでは、自分たちの律法で死刑にすることはできません。

ローマの裁判で有罪判決を勝ち取らねばならなかったのです。

そこで祭司長たちは、ローマの法律に抵触するだろうと思われる事由を挙げました。

それがイエス様に対するピラトの質問に現れています。

「あなたがユダヤ人の王であるか」
(マルコ15:2)

ローマが定める統治者ではなく、自分をユダヤの王とするなら、それはれっきとした反乱罪となります。

祭司長たちの狙いはそこであり、有能な官吏であるピラトは端的にその点を問うたのです。

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これに対してイエス様は

「そのとおりである」
(マルコ15:2)

とお答えになりました。

イエス様は真理に対してはきちんと真理で応答されます。

しかしそれ以外のことについては

「イエスはピラトが不思議に思うほどに、もう何もお答えにならなかった」
(マルコ15:5)

とあるように、沈黙されました。

十字架という神の御心を受け入れているイエス様にとって、御心と関係のないことに関しては話す必要がありません。

神の御計画に向かって進んでいる者は、それ以外のことには目が向かないのです。

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私はそのことをY兄との関わりの中で体験させてもらいました。

80歳を越え、入院していたY兄本人から

「大事な話があるので今日来てください」

という電話をもらいました。

ご高齢なのと病気の容態のこともあるのですぐ駆けつけると、開口一番、

「いよいよ天国に行く日が近づいてきました」

と言われ、ご自分の葬儀のことについてお話しされた後は何もお語りになりません。

私は

「わかりました」

と言って承知しましたが、死期が近いというY兄の言葉だけは信じていませんでした。

なぜなら、帰る時に立って手を振って送ってくれたからです。

しかし、翌日、ご家族から危篤だという電話がかかってきました。

急いで病院に再び行き、私の到着後20分で医師から「ご臨終です」という言葉を聞きました。

その安らかなお顔に、神を信ずる道を歩み通された信仰者の理想的姿を見ました。

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真理の道を邁進する時に、言葉はいりません。

今日もまっしぐらに神の道を歩んで参りましょう。

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