今日のみ言葉【No.2401】(2020年11月10日)「ペテロの否認(1)」

「ペテロの否認」 Karel Dujardin

しかし、彼は、「あなたがたの話しているその人のことは何も知らない」と言い張って、激しく誓いはじめた。
(マルコ14:71)

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「私なんか全然役に立たない」と言って涙する女性がいました。

カウンセラーはその悲しみに共感し、ひとしきり沈黙の時を共有した後、

「役に立たないと感じているということは、役に立ちたいと思っていることではないですか」

と語りかけました。

その言葉で彼女の涙は一時停止しました。

相手や家族のために役に立ちたいと思っている自分の存在と、そう思っていても行動としてはうまく行かない現実とを分けて考えられるようになったからです。

行為としては完成できていないけれど、良くしてあげたいと思っている自分の存在を認められるようになり、自分を全否定するのではなく、もう一面の自分を肯定できるようになったのです。

否定的面の裏側の肯定的面を見出すようになれば幸いです。

聖書の中のペテロは、逆に強がりの自分の裏側の弱い自分を見せつけられました。

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ペテロは逃げ出してしまった罪責感のゆえに、イエス様が連行されて行った大祭司の庭にやって来ました。

しかし彼はイエス様を救出してやろうという気力もなく、中途半端に焚き火に当たっていたのでした。

それを見ていた大祭司の女中のひとりから

「あなたもあのナザレ人イエスと一緒だった」(67節)

「この人はあの仲間のひとりです」(69節)

と言われ、彼はあわてて

「わたしは知らない。あなたの言うことがなんの事か、わからない」(68節)

と言って、イエス様との関係を2度否定しました。

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そして3回目の追及の言葉が及びました。

「しばらくして、そばに立っていた人たちがまたペテロに言った、『確かにあなたは彼らの仲間だ。あなたもガリラヤ人だから』」(70節)

これに対する返答をした時が、ペテロの人生の最暗黒の時です。

「しかし、彼は、『あなたがたの話しているその人のことは何も知らない』と言い張って、激しく誓いはじめた」
(マルコ14:71)

「イエスなど知らぬ」と、関わりを3度否定しただけにとどまらず、彼は激しく誓いはじめたのです。

これは、「それが嘘なら私は神に呪われてもいい」という誓いの言葉です。

するとすぐ、にわとりが二度目に鳴きました。

彼は自分の本当の姿にハッと気づきました。

そして、弱さのゆえに主を否定し、呪われてもいいから助かりたいというあさましい自分の心を見せつけられたのです。

この後、彼はどうしたでしょう?

また、ペテロと同じ弱さを持つ私たちはどうやったらこの窮地から回復されるのでしょう?

以下、次回に続きます。

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弱さを持った人間を神は選ばれたということを心に留める今日として参りましょう。

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