今日のみ言葉【No.2233】(2020年 3月30日)「キリスト教イロハ(58)『最後の審判』」

2020年3月30日

『最後の審判』(ミケランジェロ作 システィーナ礼拝堂)

また、死んでいた者が、大いなる者も小さき者も共に、御座の前に立っているのが見えた。かずかずの書物が開かれたが、もう一つの書物が開かれた。これはいのちの書であった。死人はそのしわざに応じ、この書物に書かれていることにしたがって、さばかれた。
(黙示録20:12)

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私は子供の頃、毎年のようにインフルエンザにかかりました。

そこから得た個人的感触ですが、

「39度6分の熱に3日間うなされ、水しか飲めないような状態がこの病気のピークで最悪。でも、ここを過ぎれば症状は軽くなり、治る」

と思っていました。

しかし、この程度の状況はお医者さんに言わせるとまだ「軽症」の部類なのだそうです。

重篤化とはこの先のもっとひどい、死と隣り合わせの世界なのです。

そうなると、

「新型コロナウイルスにかかっても多くの人は軽症で済む」

という医療関係者の言葉は、一般人の我々の感覚で安易に判断してはいけないのだと震撼しました。

真実を知るということにはこのような厳しい面が伴いますが、それを明らかにしないほうが不誠実です。

聖書ははっきりと世の終わりに厳格かつ正確な神の裁きがあると告げています。

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人間の肉体には死という限界が定められており、人は神から与えられた命をどのように使い、どう生きたかが、その生涯を終えた後、神に裁かれます。

聖書はこれを明確に語っています。

「そして、一度だけ死ぬことと、死んだ後さばきを受けることとが、人間に定まっているように」
(ヘブル9:27)

しかしこの世界もそこに生きる人類も、すべて神の救いの対象となっているのが現在です。

「神はそのひとり子を賜わったほどに、この世を愛して下さった。それは御子を信じる者がひとりも滅びないで、永遠の命を得るためである」
(ヨハネ3:16)

この地上に生きている間に、イエス・キリストの十字架の死を自分の罪の身代わりであったと信じ、キリストは復活されたと信じるなら、あなたの罪はゆるされ、永遠の命が与えられ、神の裁きの場には出なくて済むようになります。

罪のない者を裁く裁判など無いからです。

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さて、この世の歴史の終わりにキリストは再び地上に来て、救いを完成されます。

その完成の前に、神はイエス・キリストと共に最後の審判を行われます。

このキリストの再臨の時に最後まで心をかたくなにし、神の愛とゆるしを受け取らずに反逆する者は裁かれるのです。

「また、死んでいた者が、大いなる者も小さき者も共に、御座の前に立っているのが見えた。かずかずの書物が開かれたが、もう一つの書物が開かれた。これはいのちの書であった。死人はそのしわざに応じ、この書物に書かれていることにしたがって、さばかれた」
(黙示録20:12)

これは「大きな白い御座のさばき」と呼ばれるものであり、ヨハネの黙示録の記述によると、死者はこの裁きのために復活させられています。

その後どうなるかというと、

「それから、死も黄泉も火の池に投げ込まれた。この火の池が第二の死である。このいのちの書に名がしるされていない者はみな、火の池に投げ込まれた」
(黙示録20:14-15)

と書かれてあります。

これが具体的にどんなことを表すのかは「火の池」という表現からしか読み取ることができませんが、インフルエンザやコロナウイルスの苦しみの比ではないくらいのひどい苦しみであることが想像できます。

これが魂の死であり、第二の死と呼ばれるものです。

一方、裁きが厳粛であればあるほど、救いの確かさは明確になります。

「耳のある者は、御霊が諸教会に言うことを聞くがよい。勝利を得る者は、第二の死によって滅ぼされることはない」
(黙示録2:11)

私たちは裁きの恐ろしさに身をすくめるのではなく、救いの確かさに喜びを感じて生きていくべきなのです。

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イエス・キリストを信じる者は、罪ゆるされて神の裁きを受けずに救われます。

この喜びを味わいながら今日一日を喜んで生きることが、神が私たちに今与えている祝福なのです。

救いの確かさをますます堅くする今日として参りましょう。

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