今日のみ言葉【No.2392】(2020年10月29日)「キリスト教イロハ(108)『試練』」
あなたがたの会った試錬で、世の常でないものはない。神は真実である。あなたがたを耐えられないような試錬に会わせることはないばかりか、試錬と同時に、それに耐えられるように、のがれる道も備えて下さるのである。
(第1コリント10:13)
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M-1グランプリという漫才のコンテストがあります。
才能ある若手を発掘するという趣旨が表の面で、実は裏の面があることをご存知でしょうか。
それは、年数がたっても売れないコンビが自分たちで見切りをつけ、第2の人生を始められるようにきっかけを作ってあげる場なのだそうです。
年1回の試験によってふるいにかけられるのは残酷かもしれませんが、それによって自分の本当の位置が見えてくるのです。
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神が与える試練とは信仰の抜き打ち試験のようなものです。
神の子、イエス・キリストもその公生涯の初めに荒野でサタンの誘惑を受けました。
これによって、父なる神への確かな信仰が示されました。
このように、試練は神を信じる者の信仰が確かであることを示すために与えられます。
また、その試練を通る最中に信仰がより強められ、神が選んだ愛する者の信仰を確立させるために与えられるのです。
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さて、試練が与えられても、毎回それに勝利できるわけではありません。
とても無理、と尻込みしたくなることもあるでしょう。
今回は逃げて、次の機会に挑戦するという選択もあって当然です。
しかし、どうしても試練に立ち向かわなくてはならない場面が人生に出てきます。
その時は、
「あなたがたを耐えられないような試錬に会わせることはない」
(第1コリント10:13)
との御言葉の約束を信じ、試練の中を通れるものとして飛び込むのです。
すると、
「試錬と同時に、それに耐えられるように、のがれる道も備えて下さるのである」
(第1コリント10:13)
ということをあちらこちらで体験し、傷つき、消耗しながらでも試練という山道を抜け出している自分を発見することになるのです。
この「のがれる道」とは山中の小道のことを指します。
それは山を登る前の麓では見えない道です。
山の中を進み、危険に出会った時に初めて見つけられ、難を逃れられる横道なのです。
ですから、「のがれる道」は必ずあるものと信じて試練の中を通っていくのです。
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私にとっての試練とは、父親が亡くなった後の認知症の母親の介護です。
実家の近くに住む弟と連携し、協力して進めるはずでしたが、急な転勤で私が日常生活の一切を担うこととなりました。
実は私のところに引取った時期があったのですが、認知症の人は環境が変わると状態がガタガタと崩れます。
そこで、もう一度一人暮らしに戻すと水を得た魚のように生き生きとします。
ではそれで良いのではないかと思われるかもしれませんが、
「転んで怪我をしたらどうしよう。病気になったら、火事を出したら…」
と心配があふれ出て私は眠れなくなりました。
しかし、逃げることができなくなると、かえって神に信頼する他に道はなくなるので良いのかもしれません。
「転んでも怪我をしても火事になっても、その時はその時だ。自分にできる最善をやろう」
と覚悟が決まりました。
試練のトンネルの前でウロウロしている時は事態が一向に進みませんでしたが、真っ暗に見えるトンネルの中に覚悟して入ると、そこに「のがれる道」が見えてきます。
介護サービスでヘルパーさんに来てもらい、また、警備会社の高齢者サービスがあることを教えてもらい、それに加入してから私の不眠は安眠に変わりました。
以来10年近くたちました。
その間、やけどをしたり、鍋を焦がしたり等のことがありましたが、守られています。
今日にでも緊急事態が起こる可能性はありますが、神の試練の中には「のがれる道」が用意されてあるのだと自分に言い聞かせ、神の約束を信じ、前に進むだけです。
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御言葉の約束を信じ、その中を歩む今日として参りましょう。
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