今日のみ言葉【No.2391】(2020年10月28日)「攻めの逃げ」

主よ、わたしを保って、悪しき人の手からのがれさせ、わたしを守って、わが足をつまずかせようとする乱暴な人々からのがれさせてください。
(詩篇140:4)

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東日本大震災を機に、NHKの災害報道は大きく変わりました。

それ以降、強い口調を使ったり、過去の事例を盛り込んだりして、危機感を伝えるようにしています。

ちょうどその地震が発生した際、ニュースを担当していた武田真一アナウンサーによると、今の伝え方はこうだそうです。

「今すぐ逃げること」
「命を守るため」
「一刻も早く逃げて」
「東日本大震災を思い出してください」

「とにかく逃げてください!」ということを、叫びながらでもいいから言うようにしたのです。
(NHK東日本大震災プロジェクトより https://www.nhk.or.jp/ashita-blog/400/307245.html)

聖書にも、逃げよ、と勧めている箇所があります。

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聖書が教える敵に打ち勝つための第一歩は、逃げることです。

もちろん立ち向かえという箇所もあります。

「この悪魔にむかい、信仰にかたく立って、抵抗しなさい」
(第1ペテロ5:9)

しかし、緊急時にはまず逃げることが正解です。

立ち向かう相手がどんな人なのか事前に知らないで戦うのは無謀だからです。

イエス様もこう言っておられます。

「また、どんな王でも、ほかの王と戦いを交えるために出て行く場合には、まず座して、こちらの一万人をもって、二万人を率いて向かって来る敵に対抗できるかどうか、考えて見ないだろうか」
(ルカ14:31)

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逃げること、退くことは、その後に立ち向かうためにあるのですから、負けでも恥ずかしいことでもなく、むしろ積極的に取るべき行動です。

特に、神を求めるのではなく、イエスなる人物を自分たちの利益のために利用しようとしてやって来た群衆から、イエス様は身を引かれ、祈りに入られました。

「イエスは人々がきて、自分をとらえて王にしようとしていると知って、ただひとり、また山に退かれた」
(ヨハネ6:15)

イエス様がどんな祈りをしたかは聖書に記されていないのでわかりませんが、おそらく祈りのお手本である詩篇を祈っていたのでしょう。

今日の聖句の詩篇第140篇もその祈りの中にあったはずです。

「主よ、わたしを保って、悪しき人の手からのがれさせ、わたしを守って、わが足をつまずかせようとする乱暴な人々からのがれさせてください」
(詩篇140:4)

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私たちはこの世の価値観との戦いの中にあります。

立ち向かい、抵抗することも必要ですが、まず、自分の力よりも相手の力が上なら逃げましょう。

そして、神に祈り、霊的養いを受け、力をつけて立ち向かうのです。

今日もそのために神の恵みを求めて参りましょう。

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