今日のみ言葉【No.3071】(2023年 5月 6日)「生活の処方箋(41)『水の上のパン』」

あなたのパンを水の上に投げよ、多くの日の後、あなたはそれを得るからである。
(伝道の書11:1)

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人間関係の基本は、決してむずかしいところにあるのではありません。

さり気ない日常の言葉やふれあいにあるようです。

まずは、家族の中でしっかりとあいさつしたいものです。

「あいさつが 示す人柄 躊躇せず 先手で明るくはっきりと」

と言った方がおられます。

相手があいさつすれば、こちらも返す、のではなく、相手がどのように反応しようとも、こちらからぬくもりをもって語りかけていくことが大切です。

「攻撃は最大の防御」と言いますが、相手と争うのではなく、どのような不和があったとしても、それを乗り越えていくような、確かな生き方があります。

その生き方は、損と思い、不利と思っても、いつも良きことを、先手先手で行動していくところから生まれるようです。

心していきたいものです。

(※田中信生の『生活の処方箋』より)

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聖書は、先のことはわからないのだから何もやるな、とは言わず、先のことはわからないのだから働く生き方を選択せよ、と言っています。

「あなたのパンを水の上に投げよ」
(伝道の書11:1)

とはそのひとつです。

川や湖の上にパンを投げ入れたらどうなるでしょう?

しばらくは浮いているかもしれませんが、やがて水の中に沈んでいくことでしょう。

それで終わりです。

投げ入れたパンは、あなたの目には見えない世界に移るのです。

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もしパンを「投資」と考えるなら、ずっと見ていなければなりません。

その「行き先」を厳密に調査し、何パーセントの利益を上げたか、あるいは損失を出したかを「見える化」して、「回収」することを目指すでしょう。

聖書は、

「多くの日の後、あなたはそれを得るからである」
(伝道の書11:1)

と、回収の可能性に言及しています。

しかし、見えない世界に移ったということは、神の手にゆだねたということと同じです。

あなたの「あいさつ」もこのパンと同じです。

水底にむなしく沈んでいくパンを見るように、あいさつをしても何も返ってこないむなしさを感じる時もあるでしょう。

水の上にパンを投げたら魚が集まってきて大漁になる、という単純な話ではないからです。

しかし、惜しみなく与えるその先に、神は

「多くの日の後、あなたはそれを得る」
(伝道の書11:1)

と約束されています。

神にゆだね、この約束に信頼を置き、与え続ける先に、人間の力では到底思いも及ばない祝福を神は用意していて下さるのです。

それは、現実のむなしさを味わった人でなければ見出せない祝福です。

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あなたのパンを、今日、水の上に投げ入れ、見えない先の祝福を思い描いて参りましょう。

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