今日のみ言葉【No.2388】(2020年10月24日)「霊的センスを磨く」
最後に、兄弟たちよ。すべて真実なこと、すべて尊ぶべきこと、すべて正しいこと、すべて純真なこと、すべて愛すべきこと、すべてほまれあること、また徳といわれるもの、称賛に値するものがあれば、それらのものを心にとめなさい。
（ピリピ4:8）
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熟練のパン職人の指先は、パン生地の2%の湿度の違いまでキャッチできると読んだことがあります。
常にパンをこねていると、感覚が研ぎ澄まされるのです。
かつて銀行では偽札を見分ける訓練として、本物のお札だけを何度も何度もビラリと広げて数えさせたそうです。
手が本物の感触を覚えるので、
「あ、これは違う」
と偽札がすぐわかるようになるのです。
私たちの霊的感覚も同じで、聖なるものにより多く触れることで、神様からの信号をキャッチできるようになります。
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今日の聖句は霊的センスを磨くために用意されたフィルターのようなものです。
神の崇高な業に参加し、自分もできることをさせてもらいたいと思う人は、心の中に入ってくるものをフィルターによって、あるものは取り入れ、あるものは退けなければなりません。
それは肯定的か否定的か、善か悪か、生産的か非生産的か、建設的か破壊的か、健康か不健康か…。
私たちの霊的センスは、毎日心に取り入れるものによって、強められもし、傷つけられたりもします。
読み物やテレビ番組、ネットの動画やSNSで流れてくるニュース。
私たちはこのような大量の情報にさらされている毎日を生きているのですから、心に否定的影響を与えるジャンクフード的情報はシャットアウトし、心に肯定的影響を与えるコンテンツを選り分けて取り入れるのです。
そのためのフィルターがピリピ4章8節です。
「最後に、兄弟たちよ。すべて真実なこと、すべて尊ぶべきこと、すべて正しいこと、すべて純真なこと、すべて愛すべきこと、すべてほまれあること、また徳といわれるもの、称賛に値するものがあれば、それらのものを心にとめなさい」
（ピリピ4:8）
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ピリピ4章8節には6つのフィルターがあります。
（１）真実か？(true)
（２）尊ぶべきことか？(noble)
（３）正しいことか？(right)
（４）純真なことか？(pure)
（５）愛すべきことか？(lovely)
（６）称賛に値することか？(admirable)
これらのフィルターを使って、思い巡らし、神の御心と思えることを実行するのです。
その繰り返しと積み重ねが霊的センスを磨き、自分だけでなく、他者へも影響を与える人生となっていきます。
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子供たちの英語教室をしていた時に、忘れられない出来事があります。
生徒さんのお母さんにクリスチャンの方がいて、小さいことでも神様へ捧げる習慣のある方でした。
さて、クリスマスパーティーを開いた時のことです。
用意したケーキとお菓子の取り合いが始まり、自分こそ多くもらおうと子供たちは大騒動です。
ところがそのお母さんのお子さんたちは別でした。
まず弟の方がカバンの中から自分が買って用意していたお菓子を取りだし、みんなに分け始めたのです。
チョコレートの数が足りないことがわかったお姉さんの方は、自分の分を、「パキン、パキン」と割って、みんなにあげました。
大騒ぎだった教室が静かになり、不思議な雰囲気に満たされました。
お母さんの当たり前のように献げる姿が、与え分かち合うことが当たり前の子供を育てたのです。
霊的に育てられた子供は、霊的な行動をします。
その元となったお母さんは、毎日しっかり霊的センスを磨く生活をしておられたのです。
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心に留めるものを選び、神と共に歩む今日として参りましょう。
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