今日のみ言葉【No.2353】(2020年 9月 9日)「山にむかって目をあげる」

筑波山(標高877m)

わたしは山にむかって目をあげる。わが助けは、どこから来るであろうか。わが助けは、天と地を造られた主から来る。
(詩篇121:1-2)

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認知症の私の母親を外食に連れていくと、行った先の店で必ず

「山はどこにある?」

と聞いてきます。

認知症の人は見慣れない空間に自分が置かれると、気持ちが不安定になるようです。

私が

「あっちだよ」

と言って山を見せると落ち着いて食べてくれます。

決して動かない山を基準にして「自分は今どこにいるか」を知り、安心するのです。

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詩篇121篇の記者は

「わたしは山にむかって目をあげる」
(詩篇121:1)

と歌います。

この詩篇には「都もうでの歌」と断り書きがされてあるので、エルサレムへ巡礼する途上で歌われた歌です。

エルサレムは標高800mに位置する山の上の街です。

ですから、「山にむかって目をあげる」とはエルサレムにある神殿を思い起こしているのであり、そこに住まわれる神に向かって語っているのだとわかります。

彼は

「わが助けは、どこから来るであろうか」
(詩篇121:1)

と問います。

すると、山びこが返ってくるように

「わが助けは、天と地を造られた主から来る」
(詩篇121:2)

という答が彼の胸に響いてきたのです。

「私は一人で問題に立ち向かっているのではない。天地万物を造られた神が共におられる」

不動の神がおられ、その御方の助けがあることを確認できるので、私たちは様々に変化する状況に対処できるのです。

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さて、山を見上げていると問題が自動的に解決する…、というわけではありません。

何もしていなければ、現実の生活ではゴミがたまる、カビが生える、となりますから、自分で自分の問題を解決していかなければなりません。

私たちが助けを求めたい時は、自分の力で問題を処理することができない時です。

人や状況や環境を変えようとしてもそうならず、やればやるほど疲れを感じ、この先どうなるのかと不安に押し潰されそうになります。

神様は、全部人間が自分で問題を解決するように…、とは考えておられません。

神はそれらの問題をご自分にゆだねるようにと語っておられるのです。

そして、神が助けを与える時が必ず来るのだから、それを受け取るようにと望んでおられるのです。

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あなたが今、

「それを考えるだけでストレスだ!」

と感じることがあるなら、それこそ神にゆだねるべき事柄です。

「そんなことを言っても、やれるのは私しかいません!」

と反論なさるかもしれません。

しかし、そこから手を引いて、神様に一旦お返しし、ゆだねなければなりません。

そして休みを得るのです。

それが

「すべて重荷を負うて苦労している者は、わたしのもとにきなさい。あなたがたを休ませてあげよう」
(マタイ11:28)

の御言葉に従うということです。

ゆだねた後は何もしないかというとそうではなく、神様から新たにやるべきことが与えられます。

それが

「わたしは柔和で心のへりくだった者であるから、わたしのくびきを負うて、わたしに学びなさい。そうすれば、あなたがたの魂に休みが与えられるであろう」
(マタイ11:29)

というキリストのくびきです。

それは神様から与えられる新しい荷であり、今までとは違うやり方で生きるということです。

ただしそれは軽いと保証されています。

「わたしのくびきは負いやすく、わたしの荷は軽いからである」
(マタイ11:30)

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あなたが今までどおりの生き方を繰り返すのか、それとも、「山」として示される神を見上げ、キリストにある新しい生き方に方向を変えるのか。

そのあなたの選択が今日の祝福の行き先を決めます。

神の助けを受け取る今日となりますように…。

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