今日のみ言葉【No.2283】(2020年 6月 1日)「キリスト教イロハ(74)『自由意志(1)』」
「あなたは園のどの木からでも心のままに取って食べてよろしい。しかし善悪を知る木からは取って食べてはならない。それを取って食べると、きっと死ぬであろう」
(創世記2:16-17)
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日本は新型コロナウイルスの感染押さえ込みに成功したとして、安倍首相は緊急事態宣言を解除しました。
「我が国では、緊急事態を宣言しても、罰則を伴う強制的な外出規制などを実施することはできません。それでも、そうした日本ならではのやり方で、わずか1か月半で、今回の流行をほぼ収束させることができました。」
(首相官邸サイトより引用。https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/statement/2020/0525kaiken.html)
諸外国のような厳格なロックダウンではなく、日本のやり方は国民の自主性に依存した在宅要請でした。
さらに、3密を避けようという呼びかけを日本人はしっかりと守ったと言えます。
そこには「人の目」という社会的強制力があったのかもしれませんが、多くの日本人はその「自由意志」で自らの行動を定めたのです。
この点で今回の日本人の行動は聖書的と言えます。
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神は人間に自由意志を与えられました。
それはエデンの園での神の言葉から読み取れます。
「あなたは園のどの木からでも心のままに取って食べてよろしい。しかし善悪を知る木からは取って食べてはならない。それを取って食べると、きっと死ぬであろう」
(創世記2:16-17)
何を食べても良いが、善悪を知る木からはダメ。
神はこのような制限をし、その命令を守るように人間に言いましたが、善悪を知る木の前に「立入禁止」という看板を立てたり、近づけないように木の周囲に柵を設けたわけではありません。
また、それを乗り越えて善悪の木の実に触れると、ビビッと電気が走ってしびれてつかめなくなるような仕組みを作ったわけでもありません。
この命令を守らせる強制力は全く無かったのです。
つまり、この命令を守るも守らないも、あくまでも人間の自由だったということです。
このことは、人間は自分の考えで事柄を決定し、自分の自由意志で、自分の責任で神に従うように創造されたことを意味します。
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このような話をすると、よく次の質問を受けます。
「神様はどうしてそんな面倒くさいことをしたのですか。善悪の木の実さえ食べなければ人間は罪を犯さなかったのですから、食べられないようにしなかった神様のほうが悪いんじゃないですか?」
実は自由には愛の問題が絡んできます。
愛を存在させるには、どうしても自由が必要なのです。
これに関しては次回に続きます。
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自由意志は試練や誘惑によって試されます。
神の御心を選ぶように自分の自由意志を用いて参りましょう。
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