今日のみ言葉【No.2258】(2020年 4月28日)「最大のいましめ(5)」

鳥瞰図の例

マルタよ、マルタよ、あなたは多くのことに心を配って思いわずらっている。
(ルカ10:41)

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鳥瞰図(ちょうかんず)という地図の技法があります。

文字通り空を飛ぶ鳥の目から見たような図で、上空から斜めに見下ろしたような形式の図です。

鳥瞰図的に自分の世界を見てみると、全体の中の一部分として見えるので、自分を客観的にとらえることができます。

人間関係のトラブルの中にいる時は、自分と相手しか見えないのでどん詰まりになる時があります。

しかしその時、スーッと斜め上の上空から見下ろす感覚で見ると、

「私って何やってんだろうなあ。損したくないと思って譲れない。握って離せないから相手に振り回されて逆に損している。なるほど、周囲の人から見たら私って頑固な人だと映るだろうなあ」

と自分のありのままの姿を素直に認められるようになります。

イエス様は天からの視点でマルタに接しました。

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イエス様が憤るマルタに対して投げかけた言葉は何だったでしょう?

「マルタ、いい加減にしなさい!」

というお叱りの言葉だったでしょうか。

あるいは、彼女の怒りをなだめようとして、

「まあまあ、そんなに怒らなくてもいいでしょう。あなたのお話聞かせていただきますよ」

とでも言ったでしょうか。

こういう対応を「操作」(manipulation マニュピュレーション)と言います。

相手を上手に操って自分の支配下に置くことです。

これは人格的対応とは言えません。

イエス様はマルタの行動(doing)ではなく、存在(being)に目を止めておられます。

彼女のありのままの姿を否定も肯定もせず、客観的に述べられたのが次の言葉です。

「マルタよ、マルタよ、あなたは多くのことに心を配って思いわずらっている」
(ルカ10:41)

天からの視点で彼女に自分自身の姿を見せてくださったのです。

ここに人を最大限に尊敬し、一個の人格として大切に取り扱って下さるイエス様の愛が見えます。

その愛があるので、続くイエス様の言葉はマリヤ側に軍配が上がるような内容でしたが、マルタは心に取り入れることができたのです。

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イエス様はあなたを操作なさいません。

大切な存在として尊敬を持って見ていただいているのだと信じ、その愛を存分に感じる今日として参りましょう。

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