今日のみ言葉【No.2158】(2019年12月 2日)「キリスト教イロハ(34)『神の国』」

2019年12月2日

まず神の国と神の義とを求めなさい。
(マタイ6:33)

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イスラエル聖地旅行に行った際、アラブ人入植者とユダヤ人入植者のエリアの違いに驚きました。

アラブ人が新たに住み始めた場所は、一言で言ってごちゃごちゃです。

誰かが住み始め、次に誰かが入植し、ほぼ無計画に家や施設が建っている感じです。

一方ユダヤ人たちが住んでいる場所は家屋や建物の配置が合理的で、遠景はとてもスッキリとした感じがします。

為政者の意志がその区画に行き渡り、またその計画に同意して従う人々の作る町はかくも違うものかと感動した思い出があります。

神の国とはクリスチャンが入植するどこかの土地ではなく、王なる神の意志が喜んで受け入れられ、それが実行されている場です。

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神の国とは神の支配が及ぶところだと考えてよいでしょう。

神を信ずる者の心に神の支配が及んでいれば、そこが神の国だと言って差し支えありません。

「神の国は、見られるかたちで来るものではない。また『見よ、ここにある』『あそこにある』などとも言えない。神の国は、実にあなたがたのただ中にあるのだ」
(ルカ17:20-21)

ただし、神の国という語でアダム以来の世界を示すこともあり、教会時代を指すこともあり、キリスト再臨後の千年王国のことを言うこともあります。

これは文脈によって判断するしかありません。

牧師の説教や解説書、聖書セミナー等を通してその都度学んでいくことが必要です。

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現在の神の支配は、目に見えない形で行われています。

神の国が誰の目にもはっきりと現れるのは、歴史の終わりに行われる最後の審判の後です。

「また、聖なる都、新しいエルサレムが、夫のために着飾った花嫁のように用意をととのえて、神のもとを出て、天から下って来るのを見た」
(黙示録21:2)

ここに「夫のために着飾った花嫁のように用意をととのえて」という表現が用いられていますから、最高の状態で神の国が成就するのです。

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このことを信じつつ、仰ぎ見ながら今を生きるのがクリスチャンの生き方です。

つまり、将来必ずそのような神の国に入れていただき、最高の祝福をいただいて永遠を過ごすのだとという未来から今を見つめ、今の生き方を修正していくのです。

具体的な生き方の一つとして、与える生き方に変わります。

周りから見ると、

「何もそこまでしなくてもいいのに」

と思うほど、自己犠牲を払い、他者のために尽くします。

それが喜びとなるので行えるのです。

ただし、親切は行き過ぎるとお節介になります。

ですから私たちは毎日悔い改め、方向修正をしなければなりません。

また、人に与えても、それが捨てられたり喜ばれないことがあります。

その時にこちら側が怒ったりしたら、自分のために他者に与えていたということがバレたということです。

与える精神は偽物だったということですから、それを認め、再び悔い改めて方向転換しなければなりません。

そうやって私たちは一歩ずつ、神の国の住民としてふさわしい姿に整えられていくのです。

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神の国を求める一日として参りましょう。

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