今日のみ言葉【No.2124】(2019年10月19日)「主の右の手」
「主の右の手は高くあがり、主の右の手は勇ましいはたらきをなす」
(詩篇 118:16)
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大相撲でぶつかり稽古というものをしますが、その際に、絶対に左胸にぶつかってはいけないという厳しいルールがあります。
おわかりのように左胸には心臓があるからです。
ですから必ず相手の右胸めがけてぶつかり、力士は力を磨きます。
聖書では力は右にあると考えています。
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聖書において「右」は特別な位置です。
イエス様は神の御座の「右」にすわっておられます。
「キリストは天に上って神の右に座し、天使たちともろもろの権威、権力を従えておられるのである」
(第1ペテロ3:22)
右の手は力の象徴です。
出エジプトの際にイスラエルの民は神の力強いわざによって紅海を渡り、神はエジプトの軍隊を滅ぼされました。
「主よ、あなたの右の手は力をもって栄光にかがやく、主よ、あなたの右の手は敵を打ち砕く」
(出エジプト15:6)
詩篇第118篇は出エジプトの出来事もバビロン捕囚からの解放のことも、神の「右の手」によって成されたとほめたたえています。
この両方に共通することは、それらの出来事は人間の努力によって成されたのではなく、神の力によって成就され、イスラエルの民はそれをただ見ているだけだったということです。
それを演劇でたとえるならば、神が主役であり、人間は脇役として舞台に立たせていただけますが、フィナーレでは観客席にまわり、
「いや、すごいなあ。素晴らしいなあ」
と感嘆して言っているようなものです。
「主の右の手は高くあがり、主の右の手は勇ましいはたらきをなす」
(詩篇 118:16)
神の右の手が働くのを見せていただく人生。
それが神を信じ、御手の働きがあることを期待して生きるクリスチャンの人生の姿なのです。
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ある女子大生が牧師にこう言いました。
「私は人に頼らず自分の努力で生きてきました。あなたは神を信頼せよと言いますが、毎日こんなに問題があるのに、どうやってイエスを主と信じろというのですか?」
その日はちょうどイースター(復活祭)で、大学は春休み中でした。
牧師はどうやって学校に戻るのかと彼女に問うと、飛行機で帰るとのことでしたので以下のように会話を続けました。
牧:「チケットはもうお持ちですか?」
女:「いえ、これからいつ乗れるか調べなければなりません」
牧:「どうやってそれをされるのですか・」
女:「スマホで予約できますけど、念のため航空会社に電話して確認します。それからタクシーで空港まで行って搭乗します」
牧:「あなたはその航空会社の係の人とお知り合いなのですか?」
女:「いいえ」
牧:「その知らない人の言葉を信じて飛行場までタクシーで行かれるのですか?」
女:「ええ、もちろん」
牧:「ところで、お乗りになる飛行機のパイロットが誰だか知っていますか?」
女:「いえ、知るはずもありません」
ここまで来て、いよいよ牧師は肝心なことを話し始めました。
「あなたは見ず知らずの航空会社のカウンターの人の言葉を信じ、そして、顔も見ないし誰ともわからないパイロットの手にあなたの命を預けて飛行機に乗ります。それはあなたが彼らを信頼しているからです」
「しかし、本当の信頼とは、あなたのために死んでよみがえった主イエス・キリストの言葉を本当のものだとして取り上げ、あなたの人生のパイロットとして復活の力で操縦してもらう時にわかりますよ」
この後、この女子大生がどうしたかはわかりません。
それはあなたの今日の過ごし方と同じで、自分の選択にかかっているのです。
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神の力強い右の手の働きを見せていただく今日として参りましょう。
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