今日のみ言葉【No.2910】(2022年 9月28日)「3人の客(6)」

アブラハムは近寄って言った、「まことにあなたは正しい者を、悪い者と一緒に滅ぼされるのですか。
(創世記18:23)

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今日の箇所は有名なアブラハムのとりなしの祈りのところです。

アブラハムを友と呼んだ主は、彼に隠し事をすることを好まず、ソドムとゴモラをその罪ゆえに滅ぼすと告げます。

しかし、ソドムには甥のロトとその一家が住んでいます。

アブラハムはどうしたでしょうか?

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アブラハムは主に近寄ってこう言いました。

「まことにあなたは正しい者を、悪い者と一緒に滅ぼされるのですか」
(創世記18:23)

そして、具体的人数を上げて、じりじりと詰め寄っていく様は圧巻です。

アブラハムが、

「その中にいる五十人の正しい者のためにこれをゆるされないのですか」
(創世記18:24)

と、50人から始めて、45人、40人、30人、20人、そして10人でやめたのは、ロトの一家の人数が10人であったからだと考えられます。

アブラハムは、ソドムとゴモラにも義人はいると考え、その人たちの救いを祈りながら、それが無理だとしても、せめてロトの一家だけでも救われてほしいと願ったのです。

しかし、実際に聖書が告げているのは、義人はロト一人だったということです。

「ただ、非道の者どもの放縦な行いによってなやまされていた義人ロトだけを救い出された」
(2ペテロ2:7)

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祈りが常にあなたの願った通りになるわけではないことが、すでにこのアブラハムのとりなしの祈りの例から明らかにされています。

では、祈ってもその通りにならないのなら、祈る意味など無いのではないでしょうか?

「どうせ御心しか成らないのなら、人間に祈らせるような、そんな無駄なことは省いて、神様が思った通りのことを勝手に進めていけばいいのではないですか?」

というつぶやきが聞こえてきそうです。

しかし、神は正確にアブラハムの祈りに答えておられました。

それは、ロトとその妻、二人の息子、結婚した二人の娘とその婿たち、未婚の二人の娘の計10人に、ソドムの滅びを告げ、救いのチャンスを与えたからです。

「ほかにあなたの身内の者がここにおりますか。あなたのむこ、むすこ、娘およびこの町におるあなたの身内の者を、皆ここから連れ出しなさい。われわれがこの所を滅ぼそうとしているからです」
(創世記19:12-13)

救いはあくまでもその人の選択に任されています。

チャンスを本気で受け取るか、捨てるか。

ロトは御使の言葉を信じて本気で救いのメッセージを受け取りました。

「そこでロトは出て行って、その娘たちをめとるむこたちに告げて言った、『立ってこの所から出なさい。主がこの町を滅ぼされます』」
(創世記19:14)

聞いた人たちはどうだったでしょうか?

「しかしそれはむこたちには戯むれごとに思えた」
(創世記19:14)

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私たちの祈りが聞かれないように思えても、そこには神の深いみ旨があり、人間の選択もあります。

ですから、一見聞かれないように見えても、祈りを止めてはならないのです。

あなたの祈りは確かに神の耳に届き、聞かれています。

願ったのとは似ても似つかない異なった結果に終わったとしても、そこに至るまでには、神の正確なご配慮が隠されていることを知りましょう。

そして、自分が願う祝福とは違った神の与える祝福を見出す今日として参りましょう。

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Posted by maruyama