今日のみ言葉【No.2117】(2019年10月10日)「キリスト教イロハ(21)『インマヌエル』」

2019年10月10日

「見よ、おとめがみごもって男の子を産むであろう。その名はインマヌエルと呼ばれるであろう」。これは、「神われらと共にいます」という意味である。
(マタイ1:23 )

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かつての映画俳優、人気歌手、アイドルという方々はスクリーンやテレビで見るもので、いわば雲の上の存在でした。

もし実際に会えるとしても、こちらから会場まで出かけていって、遠くの方で小さくその実物の姿を見て満足して帰るのが普通でした。

それを「会いにいけるアイドル」として打ち破って成功したのがAKB48です。

握手会と称して、実際にその手を握ることまでできるとは、ファンの方々にとっては夢のような出来事だったでしょう。

その夢以上の出来事が神と人間との間で起きているのだと聖書は語ります。

それがインマヌエルなのです。

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インマヌエルとは聖書に書いてある通り、「神われらと共にいます」という意味で、マタイ以前に預言者イザヤが伝えたメッセージです。

「それゆえ、主はみずから一つのしるしをあなたがたに与えられる。見よ、おとめがみごもって男の子を産む。その名はインマヌエルととなえられる」
(イザヤ7:14)

その当時、背信の王として悪名高いアハズ王はアッシリア軍の攻撃を受け、動揺していました。

イザヤは神が共にいて下さるしるしとして、インマヌエルという名の男の子が、「おとめ」、つまり、男性との性関係がない処女から生まれると預言しました。

これはその約700年後、聖霊によって身ごもったマリヤの処女懐胎によって現実化し、イエス・キリストの誕生によって成就しました。

「『見よ、おとめがみごもって男の子を産むであろう。その名はインマヌエルと呼ばれるであろう』。これは、『神われらと共にいます』という意味である」
(マタイ1:23 )

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インマヌエルの衝撃はそれだけではありません。

「神われらと共にいます」というメッセージは私たちの霊の目を開く宣言なのです。

インマヌエルとは神の側から神御自身が人間の側に来てくださるということです。

すなわち、人間が修行して神のレベルにまで到達したり、苦労や犠牲を払わなければ神様のもとに行けない…、という考え方を根底から覆します。

人がどうあれ、神の方から人間の方に来て下さり、共にいて下さる。

私たち人間の努力によってではなく、神の方が天から下り、人間を救うために降りてきて共にいて下さる。

このことに目覚める時、あくせく救いを稼ぎ出すという考え方は消えてしまいます。

そして、

「何も頑張らなくても、共にいてくださるという神の言葉を信じて、ゆだねていけば良いのだなあ」

という平安に包まれて生きている自分を発見します。

これこそ魂の救いというものです。

イエス・キリストの降誕、インマヌエルは、私たちの人生に静かな大転換をもたらすのです。

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インマヌエルという言葉を噛みしめる今日として参りましょう。

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