今日のみ言葉【No.1164】(2015年10月26日)

「町の中、エルサレムの中をめぐり、その中で行われているすべての憎むべきことに対して嘆き悲しむ人々の額にしるしをつけよ」
(エゼキエル9:4)

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天乃屋の歌舞伎揚せんべいを誰でも一度は口にしたことがあるのではないでしょうか。

包装袋に赤黒緑の帯のデザインがなされたあの揚げせんべいです。

実はこのせんべい、1枚々々に歌舞伎の家紋が刻印されているのです。

その数13種類。

昔は堅めに作られていたのではっきり見えていたそうですが、今は時代が変わりソフト仕上げなので、油で揚げると分からなくなってしまいました。

見えなくなっている家紋ですが、そこに製造元の心意気が見えます。

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今日の聖句は、

「嘆き悲しむ人々の額」

にしるしがつけられるという個所です。

そしてこのしるしがつけられた人々は、神の御使いによる恐ろしい裁きから逃れることができました。

「老若男女をことごとく殺せ。しかし身にしるしのある者には触れるな。」
(エゼキエル9:6)

しかし、ただ単に自分のことで嘆き悲しんでいる者が救われるのではありません。

「すべての憎むべきことに対して嘆き悲しむ人々」

です。

神の御心が通らない現実に対して嘆き悲しんでいる人の額に、神は他者から区別する特別のしるしをつけ、裁きから逃れさせて下さったのです。

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しかし、実を言えば、嘆き悲しんでいるだけでは不十分なはずです。

本来は、神の御心が通らないならば、その曲がった世の中を正すための行動を起こさなければならないはずです。

更に上のレベルを言えば、正義を果たすためには自分の命を犠牲にしてやり遂げることが本当のところです。

しかし、そうできないのです。

自分の力が不足して行動を起こすまでできない人。

命の危険や仲間はずれにされる恐れを前にしてひるんでしまう人。

悪がまかり通る現実をそのまま見過ごしてしまうしか生きるすべがない人。

何が正しいか神の御心を知り、自分も被害に遭いながら、抵抗できないこのような人ができる唯一のことが、嘆き悲しむことなのです。

「仕方がない」

「しょうがない。しょうがないんだ」

これらの言葉を百万回も繰り返し唱え、自分の気持を心の奥深く閉じ込めることでしか生きることができない人。

このような人の額に神はしるしをつけていて下さるというのです。

たとえ前へ一歩も進めなくても、神はあなたの心の中をの思いを読み取り、無言の祈りを聞き取って下さるのです。

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嘆きと悲しみの中で神との出会いがあります。

神のしるしが与えられていることを信じ、今日の一日を静かに過ごして参りましょう。

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