今日のみ言葉(2011年8月10日)【No.143】
「あなたがたによく言っておく。わたしの兄弟であるこれらの最も小さい者のひとりにし
たのは、すなわち、わたしにしたのである。」
(マタイ25:40)
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今日の聖句を主題にした有名な短編小説に、「靴屋のマルチン」のお話があります。
ところが、トルストイ全集をいくら探してもその題名の作品はありません。
正確には、『愛あるところ神あり』です。
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妻と子に先立たれた孤独な老人マルチンに、ある晩キリスト様が夢に現れます。
「明日、あなたのところに行くから。」
翌日、イエス様を待っていると、赤ちゃんを抱いた貧しい若いお母さんやリンゴ泥棒の少
年らに目が止まり、彼らのお世話をしてとうとう一日が終わってしまいました。
やれやれあれはやっぱり夢だったのか、と床につくと、その晩もキリスト様が夢に現れま
した。
「マルチン、今日、私が来たことがわかるか?」
と話すイエス様の姿が、若いお母さんの姿に変わり、リンゴ泥棒の少年に変わったのです。
マルチンは喜びにあふれました。
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このお話から、恵まれない人に親切にしてあげましょう、というメッセージを受け取って
も良いのですが、本来ここに込められているメッセージは、
「神のために生きるとはどういうことか」
ということです。
「最も小さい者のひとり」に愛を注ぐことがキリストを愛することです。
そして「愛あるところ神あり」。
神があなたと共におられるので、あなた自身も靴屋のマルチンのように喜びにあふれるの
です。
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返せるあてのない人に与える一日を心がけて参りましょう。
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