今日のみ言葉【No.1860】(2018年10月19日)「 悪霊の追放(2)」
「けがれた霊よ、この人から出て行け」
(マルコ5:8)
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雀が猫に襲われて危うく難を逃れた場面を目撃したことがあります。
さっさとその場から離れて飛び去ってしまえばいいものを、
「ギェギェ!」
「ジュジュジュ!」
という喉の奥から絞り出すような激しい音を出して、雀はしばらく猫の上空2mあたりを飛び回っていました。
仲間に知らせる警戒音なのでしょう。
また、鶴はめったに鳴き声を上げない鳥なのだそうですが、あの長い首が金管楽器のような働きをし、身に危険が迫った時、他の鳥を驚かすような大きな声で鳴くそうです。
これを「鶴の一声(つるのひとこえ)」と言います。
転じて、影響力のある人の一言で物事が決まってしまうという場合に使われるようになりました。
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今日の聖句はイエス様からの「鶴の一声」です。
「けがれた霊よ、この人から出て行け」
(マルコ5:8)
ゲラサ人の地方で出会った男は悪霊の支配の中に置かれていました。
支配されているということは、支配する者以外のコントロールが効かないということです。
まず、周りの人々が彼の行動を止めることができませんでした。
「彼はたびたび足かせや鎖でつながれたが、鎖を引きちぎり、足かせを砕くので、だれも彼を押えつけることができなかった」
(マルコ5:4)
さらに、自分でも自分のことをコントロールできませんでした。
「石で自分のからだを傷つけていた」
(マルコ5:5)
誰もどうしようもない。自分でも自分のことをどうすることもできない。
しかし、この男はキリストと出会って悪霊から解放されました。
なぜなら、イエス・キリストは自然界のみならず悪の諸勢力をも支配する御方だからです。
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悪霊はこの世に居場所を持って働きます。
ですから、人の中に巣食ったり、最悪でも今回の聖書箇所にあるように汚れた動物とされた豚の中にとどまります。
つまり私たちは日常の生活において悪魔の攻撃にさらされているということです。
しかも、私たちを堕落させる悪霊の数はレギオンと言われるほど多いのです。
しかし、そのような状況の中にあっても、私たちがイエス・キリストと出会い、
「けがれた霊よ、この人から出て行け」
(マルコ5:8)
という鶴の一声さえいただければ、全く癒され、健全な生活を営むことが出来るのです。
自分でも自分をどうすることもできず、悪の勢力の支配下に置かれてどうしようもない状態であっても、神の力はこれを滅ぼします。
どんなに悪が勝ち誇っていたとしても、イエス・キリストは悪は滅びるものだと告げるのです。
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悪霊につかれた人は、この話の最後で
「着物を着て、正気になってすわっており」
(マルコ5:15)
となっています。
この終わりの姿に目を向け、そのようになることを信じ、思い描き、そこを目指すのです。
そのために今日の一日があると再確認し、癒しの方向へと進んで参りましょう。
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